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ともに未来へ進む、京津冀協同発展
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本誌記者徐蓓 · 2016-03-25 |
タグ: ボアオ・アジア・フォーラム;京津冀;経済 | 印刷 |
しかし、中央が大いに推進する供給側(サプライサイド)構造改革は、大量の鉄鋼生産能力を抱える河北省にとって、巨大な「生産能力淘汰」の任務と試練を意味する。「河北省は鉄の生産能力3391万トン、鋼の生産能力4106万トンを淘汰した」と張副省長は話す。
河北省が立ち遅れた鉄鋼生産能力の淘汰に力を入れたことで、河北省に囲まれた北京市もその恩恵を受けた。大気質が改善されつつあるのだ。もちろん、北京市の李士祥常務副市長も、立ち遅れた生産能力を淘汰したことで、河北省が労働者の再就職など新たな社会問題に直面していることは認識している。
3つの自治体のうち、北京の位置づけは非常に明確だ。北京は政治の中心であり、文化の中心であり、国際交流の中心であり、科学技術革新の中心であり、ハイレベルで精密で先端的な経済構造を構築している。李常務副市長は、「北京には世界の大企業500社が数多くあり、大規模な中央企業が多いという特徴があり、それによって科学技術革新の中心としての役割を発揮している。科学技術の研究開発はまず北京で行われ、その後分業に基づいて天津や河北に移転される」と指摘した。
古くからの工業拠点であり港湾都市である天津。その位置づけについて、天津市の趙海山副市長は次のように語った。「天津は北京と河北の中間に位置し、北京の革新と創造の資源を引き受けていく。天津は近年、北京と河北から移転プロジェクトを1400件余り受け入れている。天津にも河北への移転プロジェクトがある。こうした動きは、産業チェーン、バリューチェーン、サービスチェーンの市場化資源配置をめぐって進められている」。
「北京週報日本語版」2016年3月25日
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