五中全会は「経済成長に対する消費の貢献を明らかに拡大し、戸籍人口都市化率の向上を速める」という新たな要求を打ち出した。陳東琪氏は、「『十三五』期間に、『消費+革新』が持続可能な成長の原動力になる可能性がある」と指摘する。
問い(3):ミドル・ハイエンド実現までにどのような困難が待ち受けているか?
五中全会は、産業新体系を構築し、製造強国化を加速し、「中国製造(メード・イン・チャイナ)二〇二五」を実施し、工業基礎強化プロジェクトを実施し、戦略産業を育成し、現代サービス業の発展を加速する行動を展開することを打ち出した。
中国(海南)改革発展研究院院長の遅福林氏は次のように指摘する。「『十三五』はサービス業主導の産業構造形成を目指すものだ。サービス業の割合を高める一方で、サービス業と第一次産業、第二次産業との内在的関係を重視し、研究開発を重点とする生産性サービス業の割合を高める必要がある。
第二次産業においては、ミドル・ハイエンドへの邁進は「中国製造(メード・イン・チャイナ)」から「中国智造(スマート・マニュファクチャリング・イン・チャイナ)」への転換を意味する。さしあたって、新たな科学技術革命と世界産業変革は、中国が産業モデル転換とバージョンアップを推進するために好機を提供している。
国家発展改革委員会マクロ経済研究院副院長の馬暁河氏は次のように述べている。「今後中国の製造業モデル転換の戦略思考はスマート・マニュファクチャリングを重点的な方向として、キーとなる分野、重要な段階、重点業界において飛躍を遂げ、ローエンドの製造を徐々に淘汰し、ミドル・ハイエンドの製造を積極的に発展させ、戦略新興産業を支援していく」。
「北京週報日本語版」2015年11月12日