問い(4):改革の「難事」にどう取り組むか?
「十三五」(第13次五カ年計画)を前に、中国の改革任務は多くて重く、きわめて困難であり、残っているのは多くが手の焼ける難事である。しかし改革を推進することでしか、構造的矛盾を解決し、「小康社会」(ややゆとりのある社会)全面実現のために堅固な保障を提供することはできない。
改革は「難度の高い分野」へと進み、キーとなる部分をしっかりととらえ、飛躍を追求しなければならない。五中全会(中国共産党第18期第5回常務委員会全体会議)は、「行政管理体制改革を深化し、各種国有資産管理体制を整備し、健全な現代財政制度と税収制度を構築し、現代金融市場発展に適した金融監督管理枠組みを改革し、整備する必要がある」としている。
現在、国有企業など重点分野の改革が全面的に推し進められている。2020年までに、国有企業改革の重要分野とキーとなる部分で決定的な成果を上げることを目指すが、そのうち現代企業制度の整備と混合所有制経済の拡大など6項目の任務が重点となる。
改革の難事を成し遂げるには、思想を統一し、実行を推進することがカギとなる。「改革の深化には、怠惰で凡庸な政治、指示待ちや傍観、対応の引き延ばし、口実探し、不作為、見せかけの改革など様々な消極的な態度と投機的思想を断固として打ち破る必要がある」。中国国際経済交流センター情報部副部長の王軍氏は以上のように述べ、さらに「重大な構造を支える効果のある改革実施案と実施細則を早急に打ち出し、着実に推進し、実施を監督し、阻害要因を断固として排除し、改革案の浸透力を高めなければならない」との見解を示した。