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中国版の「深夜食堂」が全くウケないその訳は?
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· 2019-09-04 · ソース:人民網 |
タグ: 映画;深夜食堂;文化 | 印刷 |
見どころやセールスポイントがある作品というのは、視聴者に今までにないフレッシュな体験を提供できる作品だ。新しいストーリーが常に模索されているからこそ、映画・ドラマ作品はどれだけ歴史を重ねても魅力を保つことができ、現在までその衰えをみせていないのだ。しかし、中国版「深夜食堂」は、中国の多くの人にとって既に馴染みのある作品のリメイク版で、各シーンや登場人物のキャラクターは原作を意識しすぎており、それを見た視聴者はまずマンネリを感じてしまう。また、中国人の役者であるにもかかわらず、中国人らしさがなく、わざとらしさやいかにも「作っている」感を醸し出している。リメイク版であるため、ストーリーのローカライズには取り組んでいるものの、表面的な部分に新鮮味はなく、マンネリを感じさせてしまっているため、せっかくローカライズされているストーリーに、視聴者が興味を持つことができなくなってしまっている。
夜の中国の都市には、どんなドラマがあるのだろうか?「早朝4時の北京」や「北京で、仮面をかぶって生活している2000万人」などの大きな話題となった文章、さらに、運転代行サービスの運転手と客をめぐる物語を描いた映画「DRIVING FOR YOU ALL NIGHT」などは、都市に住む人々の姿や様子を描いている。中国の深夜食堂にも、酔いが回っている人、家に帰りたくない人、悩みを抱えている人がたくさんいる。ただ、それら物語を、日本の作品「深夜食堂」を使って語るというのは適切ではない。表面的なものにこだわったり、何かをコピーしたりするというやり方よりも、都市の人々が深夜にさらけ出している本当の状態をそのまま伝えるほうがはるかに良いだろう。
現在、中国の都市は、「ナイトタイムエコノミー」や「深夜食堂」などに対する注目度が非常に高まっており、政府の公文書にさえこうしたワードが登場するようになっている。ドラマというのは、往往にして、人々が自ら集まってくる過程で起こるもので、「深夜食堂」だけでは、たくさんのドラマが起きることはない。それだけでは、夜間のさまざまな人のさまざまな姿を描くことは決してできない。そのため、「深夜食堂」のリメイク版製作は、梁家輝の中国版映画製作で終わりにしたほうがいい。映画・ドラマ関係者は、夜の「食堂」から抜け出し、もっとおもしろい物語を発掘しなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年9月4日
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