広西の「左江花山の岩絵の文化的景観」の世界遺産登録は、中国で岩絵類世界遺産が初登録され、チワン族の先祖の遺跡が世界文化の至宝となったことを意味している。早くも２０００年余り前には、チワン族の先祖に当たる駱越人は広西の佐江とその支流に当たる明江の沿岸にある岸壁に赤褐色の岩絵を描いていた。現在、左江流域で８９カ所、３００組、５０００点余りの岩絵が発見されている。  

「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」の締約国になって以来３０数年、中国は遺産登録申請と保護活動を積極的に繰り広げており、世界遺産登録件数を最も速く増やしている国の１つになった。中国の申請項目は２００３年から１４年連続して毎年世界遺産リストに登録されている。今年２件の世界遺産登録に成功したことで、中国の世界遺産登録件数は５０件になった。そのうち、世界文化遺産は３５件（文化的景観の世界遺産は４件）、世界自然遺産は１１件、世界文化遺産と世界自然遺産の両方に登録された件数は４件。  

中国社会科学院学部委員の劉慶柱氏は、「中国は名実伴う世界遺産大国になり、世界遺産委員会が打ち出したより高い保護要求と基準に直面している」と語り、次のような考えを示している。「世界遺産登録に成功した項目でも、申請中の項目でも、世界遺産への社会各界の関心と保護の推進という同じ課題に直面している」。 

「北京週報日本語版」2016年7月22日