北京大学学生会と北京大学大学院生会は15日、野田佳彦首相宛てに公開書状を出し、日本政府が「釣魚島(日本名・尖閣諸島)を国有化したことについて、抗議の意を示した。 北京の地元紙・新京報が伝えた。
公開状送付の発起人のひとりである北京大学の大学院生は16日、公開状を送った経緯について、次の通り説明した。
中国人学生として、我々北京大生・大学院生は、釣魚島の情勢に大きな関心を持っている。昨年、東日本大震災が発生した時、中国政府と中国国民は、速やかに日本国民に援助の手を差し出した。北京大学学生会と大学院生会は、東日本大震災救済募金活動を積極的に行った。野田首相は今年上半期、新華社を通じて、中国を含む国際社会が日本に対して示した「膨大な援助と深い思いやり」について、感謝の気持ちを公に表した。しかし、今回の日本政府による釣魚島国有化宣言に対して、中国人誰もが非常に憤慨し、気分を傷つけられたと感じている。我々の送った公開状を通じ、若い学生が理性的に国家を愛する気持ちを、日本の首相に伝えたい。
北京大学学生会と北京大学大学院生会は、学生へのアンケートや公開討論を通して、野田首相に公開状を送ることを決定した。公開状は、外交事務ルートを通じて日本の関連部門に渡され、日本側からの対応を待っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年9月17日 |