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宣伝ポスター |
2012年3月5日、江西省吉安市の井岡山大学で国交40周年の記念イベントとして日本文化講座を開催しました。
大学のある吉安市は中国の内陸部に位置し、まだ日系企業の進出もほとんどない小さな地方都市です。ここで日本語を専門に学ぶ学生は約100名。周りに他の大学もなく、日本語を学習しても実践する機会がほとんどないため、学生たちが4年間学習のモチベーションを保つことは簡単なことではありません。少しでもそんな学生たちの刺激になれば!と企画した今回のイベントでは温州外国語学校で活動をしている宮坂智夏隊員を招き「日本文化・剣道講座」を行いました。
私以外の日本人に会うことが初めてという学生がほとんどのため、学生たちは宮坂隊員の来校を心待ちにしていました。学生たちが自主的にポスターを作って講座の参加者を募ります。
当日は教室の関係上人数が限られてしまったのですが、日本語専攻の学生と他学科の学生たちも含め約130名の学生たちが集まり、席が足りなく立って講座を聞く学生も多く見られました。
講座は学生たちの参加型で進められ、クイズを通して剣道を学び、後半は皆が自作で作ってきた竹刀を使いながら剣道を実体験。最後にはゲームも行い、熱気にあふれた2時間となりました。剣道の防具や竹刀の実物を初めて見る学生たちは興味津々で、休み時間にも宮坂隊員の周りには多くの学生たちが集まり積極的に質問をしていました。
剣道と言えば「戦いのためのもの」というイメージを持っていた学生たちも少なくありませんでした。しかし、この講座を通して「剣道とは相手に勝つことを目的にするのではなく、自分の体と精神力を鍛えるためにするものだ」という宮坂隊員の熱いメッセージが届いたと思います。講座を熱心に聴き、新しいものにキラキラ目を輝かせている学生たちの姿を見て、日本と中国の距離が一歩縮まったことを実感した1日でした。
今回イベント開催のためにご協力いただいた皆様に感謝いたします。
田中恵理 井岡山大学 日本語教師
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日本文化講座の会場 |
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日本文化講座の会場 |
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日本文化講座の会場 | |