国家統治体系・統治能力の現代化の推進
第18期三中全会で打ち出された総目標のひとつである「国家統治体系・統治能力の現代化」は、全く新しい政治理念であり、中国共産党が社会・政治発展の法則に対して新たな認識をもつようになったことを示しており、これはマルクス主義国家理論の重要な革新であり、中国共産党が革命政党から執政政党への転換を示す重要な理論的メルクマールである。国家統治体系とは、党の指導の下で国家を管理する制度体系で、経済、政治、文化、社会、エコ文明と党建設など諸分野の体制・仕組み、法律法規の制定などが緊密なつながりをもち、互いに協調する国家制度である。国家統治能力とは国家制度を運用して、改革・発展・安定、内政・外交・国防、党・国・軍など社会各方面の活動を管理する能力のことである。現在、中国の国家統治体系・統治能力は総じて健全で、独自の強みを持ち、わが国の国情と発展の要請に合致している。その一方で、改善が待たれるところもまだ多いため、国家統治能力の向上に大きな力を入れて取り組む必要がある。国家統治体系・統治能力の現代化の方向は、中国の特色ある社会主義の道である。社会主義の中核的価値体系と中核価値観を育むことに力をいれ、高揚させ、中国の特色、民族の特性、時代の特徴を反映させた価値体系の構築を急がなければならない。