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改革開放に関するキーワード:基本方針の章
  ·   2018-11-21
タグ: 改革開放;基本方針;キーワード
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中国の夢 

20121129日、習近平総書記は「復興の道」展を見学した時に行った講話で初めて「中国の夢」を打ち出した。中華民族の偉大な復興を実現することこそが、中華民族が近代以来抱き続けてきた最も偉大な夢だ。この夢には、数世代にわたる中国人の宿願が凝縮され、中華民族と中国人民の全般的な利益が具現化されており、中華民族の全ての人々の共通の願いだ。2021年の中国共産党創立100周年までに小康社会を全面的に築き上げ、2035年までに現代化を基本的に実現し、2049年の中華人民共和国成立100周年までに富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化国家を築き上げ、中華民族の偉大な復興という夢を実現する。「中国の夢」の基本的内容は、国家の富強、民族の興隆、人民の幸福の実現だ。「中国の夢」は、国家の夢で、民族の夢で、中国人一人ひとりの夢でもある。それはつまるところ、人民の夢だ。「中国の夢」を実現するには、中国の道を歩み、中国の精神を発揚し、中国の力を結集しなければならない。中国の夢は平和・発展・協力・ウインウインの夢で、中国人民に幸福をもたらすだけでなく、各国の人々の麗しい夢と相通じるものだ。着実に実践してこそ夢はかなえられる。「中国の夢」は眺められても手が届かない「鏡の中の花、水の中の月」でもなければ、中身のないスローガンでもない。人民の幸せな生活への憧れこそが、中国共産党の奮闘目標なのだ。 

中国の道 

「中国の道」というのは、中国共産党がマルクス主義の基本原理と中国の実情、時代特性を結び付けて歩んでいる新たな道だ。中国の特色ある社会主義の道は「中国の道」の現代における集中的な現れだ。 

中国の特色ある社会主義の道は、制度的な前提から見れば、人民代表大会を根本的な政治制度とし、多党協力、政治協商など基本的な政治制度を実行するとともに、公有制を経済制度の主体とし、多種類の経済成分が併存し共同発展する。また指導思想から見れば、中国の社会主義市場経済はマクロコントロールを高度に重視し、計画経済、市場経済の二つの手段の長所の発揮を強調している。さらに経済活動における政府の役割から見れば、「大きな政府」を擁しているとともに「良い政府」も擁している。 

この外、「中国の道」はいくつかのはっきりした特徴を持っており、それは輸出誘導型の政策、高貯蓄率、高投資率、教育と人材開発の重視などだ。こうした特徴は共に「中国の道」の主な内容を構成している。 

「安定を保ちつつ前進を求める」という活動全体の基調 

中国共産党第18回党大会以降、習近平総書記は国内外の多くの場で「『安定を保ちつつ前進を求める』という活動全体の基調」について語ってきた。ここ数年の中央経済工作会議も「安定を保ちつつ前進を求める」が翌年の経済活動全体の基調となっている。201612月、中央経済工作会議は、「安定を保ちつつ前進を求める」という活動全体の基調は国政運営の重要原則で、経済活動にしっかり取り組む上での方法論だと強調した。「安定を保ちつつ前進を求める」という活動全体の基調を堅持し、「安定」の重点を経済の動きの安定化に置き、経済成長、雇用、物価面で大きな変動が生じたり、金融の地域性リスク系統性リスクが生じたりしないよう保証する。「安定」は大いなる基調で、大局だ。「安定」を前提に鍵となる領域で進むべきで、度を越さないようにバランスよく活動に励むべきだ。「発展」の重点を経済構造の調整と改革開放の深化に置き、経済発展パターンの転換と革新駆動型発展が新たな成果をおさめられるよう保証する。「安定」と「発展」は相互に促進し合い、経済社会が安定してこそ、経済構造の調整と改革の深化に資する安定的なマクロ環境をつくり出すことができる。また、経済構造の調整と改革の深化が実質的進展を見せてこそ、経済社会の安定的に動くための良好な前提を形成することができるのだ。 

人民を中心とする発展思想 

人民は歴史の創造者で、党と国家の前途・運命を決める根本的な力だ。「人民を中心とする」思想は党と国家の全ての理論と実践を貫いている。第19回党大会報告は、人民を中心とする発展思想を堅持し、個々人の全面的な発展と全人民の共同富裕を不断に促進しなければならないと述べている。人民の立場は中国共産党の根本的な政治的立場で、マルクス主義政党とその他の政党を区別する顕著なメルクマールだ。人民を率いて幸せな生活をつくり出すことは、党の終始一貫した奮闘目標だ。人民を中心とする発展思想は、発展理論における人民の主体的地位の堅持という根本原則の創造的な運用で、経済・社会の発展の各段階で具現化されている。人民を中心とする発展思想を実践するには、人民の主体的地位を堅持し、人民大衆の幸せな生活への憧れの要請に応え、最も広範な人民の根本利益をしっかりと実現し、擁護し、増大させることが求められる。人民のため、人民による、人民に分かち合ってもらう発展を目指さなければならない。改革の深化、革新による駆動によって、経済発展の質と効果の向上を図り、より素晴らしい物質的製品や精神的作品をより多く作り出し、人民の日増しに増大する物質・文化面の需要を不断に満たさなければならない。人々の積極性、能動性、創造性を全面的に引き出し、各業種・各方面の労働者、企業家、革新人材、各級幹部が役割を発揮できるプラットフォームと環境をつくり出さなければならない。社会主義の基本経済制度と分配制度を堅持し、所得分配構造を調整し、租税、社会保障、移転支出を主な手段とする再分配の調節メカニズムを整えて、社会の公平と正義を守り、所得格差問題の解決にしっかり取り組み、発展の成果が全ての人々により多く、より公平にもたらされるようにしなければならない。人民を中心とする発展思想は、誠心誠意人民に奉仕するという党の根本的趣旨、人民は発展を推進する根本的な力という唯物史観、共同富裕を次第に実現していくという終極的要請を体現しており、人民至上という中国共産党の価値観を示している。 

「五位一体」の総体的な布石の統一的推進 

1986年に開かれた中国共産党第12期中央委員会第6回全体会議は初めて、経済建設を中心にして、揺るぎなく政治体制改革を行い、揺るぎなく精神文明建設を強化するという総体的な布石を打ち出し、さらに第13回党大会において、富強な経済、民主的な政治、文明的な精神という「三位一体」の中国の特色ある社会主義事業の総体的な布石が打ち出され、その後、第14回党大会、第15回党大会、第16回党大会でも経済建設、政治建設、文化建設という「三位一体」の社会主義現代化建設の総体的な布石が継続された。20052月、胡錦濤総書記は省・部クラス主要指導幹部特別検討会において、社会主義の経済建設、政治建設、文化建設、社会建設という「四位一体」の総体的な布石を打ち出した。201211月に開かれた第18回党大会がエコ文明建設の位置付けを引き上げて総体的な布石に加えたことにより、「五位一体」の中国の特色ある社会主義建設の総体的な布石が形成された。経済建設をしっかりと中心に据えていくとともに、経済建設、政治建設、文化建設、社会建設、エコ文明建設を全面的に推進し、現代化建設の各段階・各方面の調和的発展を促すことが求められた。「五位一体」と「四つの全面」が相互に促進し、統一的に連動し、経済発展を促進するという基礎の上で、社会主義市場経済、民主政治、先進文化、エコ文明、和諧社会を建設し、「富裕な人民、富強な国家、美しい中国」を連携して推進していく。「五位一体」の総体的な布石が打ち出されたことは、調和的発展に対する中国共産党の認識が絶えず深まっており、中国の特色ある社会主義の法則に対する認識も絶えず深まっていることを示している。 

「四つの全面」の戦略的な布石の調和の取れた推進 

201411月、習近平総書記は福建省視察の際に、「小康社会の全面的完成、改革の全面的深化、全面的な法に基づく国家統治の調和の取れた推進」という「三つの全面」を打ち出した。201412月、習総書記は江蘇省視察の際に、さらに「全面的な厳しい党内統治」という要求を打ち出し、これにより「四つの全面」が出来上がった。「四つの全面」の戦略的な布石は、中国の発展における現実的要請、人民大衆の大きな期待の中から生まれたもので、中国が直面する際立った矛盾と問題の解決を促すために打ち出されたものだ。「四つの全面」の戦略的配置はそれぞれが密接につながっている有機的な統一体だ。「四つの全面」の戦略的な布石に内在する論理には密接なつながりがあり、全体的な戦略的な布石がそれぞれ秩序正しく展開され、中国の特色ある社会主義事業の全局を共に支える。小康社会の全面的完成は重要な戦略目標で、「四つの全面」の戦略的な布石の中で先導的地位にある。改革の全面的深化、全面的な法に基づく国家統治、全面的な厳しい党内統治という三つの戦略的措置は、小康社会の全面的完成の奮闘目標が期限通り達成されるための重要な保障だ。「四つの全面」の戦略的な布石は、新しい歴史的条件の下での党と国家の全ての活動のために戦略的な目標・措置を決めており、新たな情勢下での党の国政運営の全般的方針で、党と国の長期的発展に関わる全般的戦略でもあり、「二つの百周年」の奮闘目標の達成、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現のための重要な保障だ。

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