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工業都市・唐山の文化産業推進

◆地震文化産業:唐山地震遺跡公園◆

1976年7月28日午前3時42分。唐山市をマグニチュード7.8の直下型地震が襲った。市街地は壊滅的な被害を受け廃墟と化し、死者約24万人という20世紀最大の地震災害となった。

その地震から35年。廃墟から立ち上がった唐山市は、現在では地震の傷跡を感じさせないほどの見事な復興を遂げている。甚大な被害をもたらした大地震は、同時に唐山市の人々に大きな精神的財産も残してくれた。地震後に中国全土から寄せられた救援を忘れない「感恩」(恩を感じる)の精神は、唐山を象徴する言葉になっている。

地震で傾いた工場施設。地震被害のすさまじさを今に伝える

「感恩」の精神とともに、唐山市は地震被害と復興の記録も後世にしっかり伝えていこうとしている。その象徴が唐山地震の震源地に立つ唐山地震遺跡公園だ。ここは唐山機車車両工場の跡地に作られた公園で、敷地内には地震で傾いたり倒壊したりした工場建物がそのまま残されている。

高さ約9メートル、長さ300メートル以上に及ぶ地震記念壁には約24万人の犠牲者の名前が刻まれ、見るものに地震被害の大きさを静かに訴えかけてくる。同公園内にある中国・唐山地震博物館には、被害状況を再現したレプリカ展示のほか、貴重な被災後の写真、震災後の復興の道のりなどが展示されている。

犠牲者全員の名前が刻まれた記念壁は映画『唐山大地震』にも登場する

日本も今年3月に未曾有の大地震を経験した。中国・唐山地震博物館の参観中は、東日本大震災の甚大な被災状況を連想し、胸がつまって直視できない場面もあった。しかし同時に、見事に復興を遂げた現在の唐山市と重ね合わせて、今から30年後に同じように立ち直った日本の被災地を想い描くこともでき、必ず復興できるという希望の光を見たようで力強くも感じた。唐山の教訓は、未曾有の震災から立ち上がった貴重な先例として、日本の震災後復興にとっても学ぶところがあるだろう。(写真はすべて筆者写す)

「北京週報日本語版」2011年11月7日

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