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◇笑うに笑えぬ“臭豆腐事件”◇
~異臭騒ぎで列車が止まる~ |
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家) · 2016-03-01 |
タグ: 観光客;春節; | ![]() 印刷 |
春節(旧正月)の大型連休が終わり、日本には今年も中国大陸や台湾、香港から多くの観光客が訪れた。今年の春節連休中に海外を訪れた人は600万人近くになるが、中国国家観光局によると、最も人気のあった海外旅行先は日本だった。2位以下はタイ、台湾、韓国、オーストラリア、ベトナムとなっている。
訪日客は毎年増えているが、日中間の理解は深まっているのだろうか。そんな疑問を抱かせる「笑うに笑えない“臭豆腐事件”」が日本国内で春節前日にあった。
◇防毒マスクにヘルメット姿◇
JR関西線の弥富駅(愛知県弥富市)で2月7日午後、2両編成普通列車の車内で異臭騒ぎがあった。乗客約20人を降ろして警察や消防が原因を調べた結果、1両目の床に液体がこぼれており、この液体から強い異臭がしていた。同駅のごみ箱から「臭豆腐」が見つかったことから、この汁が列車内でこぼれて異臭騒ぎとなったことが分った。乗客は後続の列車に乗り換え、同線は約1時間45分運転を見合わせ、 約4800人に影響した。
このニュースをネット情報で知った後、ネットでテレビニュースを見た。防毒マスクにヘルメット姿の数人が物々しく列車内を出入りしていた。この映像を見て思わず笑ってしまうとともに、日中間の理解度はまだまだであることを実感した。
「臭豆腐」は、中国大陸や台湾、香港などで食べられている。私も南京の屋台やレストランで注文して食べたことがある。初めは強烈な臭いに抵抗があったが、慣れてくれば臭いも味の内になった。
日本でも手に入ることは知らなかったが、防毒マスクをつけてヘルメット姿で処理するほどのものではない。この臭いや形を一度でも見た事があればすぐに「臭豆腐」と分るはずだ。騒ぎに関わった人たち全員が知らなかったのは信じ難い。
臭豆腐
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