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外相会議からサミットまで、中国・中央アジア協力体制強化の理由とは?
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· 2023-05-15 · ソース:人民網 |
タグ: 中央アジア;国際協力;政治 | 印刷 |
習近平国家主席は5月18、19両日に陝西省西安市で開催される中国・中央アジアサミットの議長を務め、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの5ヶ国首脳と一堂に会する。中国新聞社が伝えた。
中国と中央アジア5ヶ国は2020年に定期外相会議制度を立ち上げ、今回は元首外交を特徴とするサミットも開催することとなった。中国と中央アジア諸国の協力体制はグレードアップを加速しており、これは双方の頻繁な連携、互恵協力の成功の鍵を握るのではないかと見られている。
中国現代国際関係研究院ユーラシア研究所の丁暁星所長は「激動し変化する国際情勢を前に、いかにして新たな状況下で中国と中央アジア諸国の関係を推し進め、首脳会議の制度化の水準を高めるかは、双方が共通して直面する重大な課題の1つだ」と分析する。
今回のサミットを契機とする首脳会議制度の立ち上げによって、中国と中央アジア諸国の全体的な連携の水準が高まると見られている。丁所長は「中国と中央アジア諸国の深い付き合いが基盤となり、よりハイレベルの会議制度を立ち上げるための環境が整えられた。サミットを活用した対話プラットフォームの立ち上げは自然な流れと言えるだろう」と語る。
中国と中央アジア5ヶ国は近年、経済・貿易関係においても一層緊密化している。2022年に双方間の貿易額が前年比約40%増となり、過去最高の702億ドル(1ドルは約134.5円)に達したことがその最良の証明だ。今年1~2月期の双方間の貿易額も前年同期比22%増となり、勢い良い発展を見せた。
「中国と中央アジア諸国の実務協力は実り豊かな成果を挙げており、よりハイレベルの多国間体制を立ち上げて協調を図る必要がある」。中国ロシア・東欧・中央アジア学会の李永全会長は、双方が首脳会議制度を立ち上げることは、既存の実務協力の成果を固めることに資するだけでなく、中国・中央アジア協力の次なる「黄金の30年」計画の方向性を指し示すことになると指摘する。中国人民大学国際関係学院ロシア・東欧・中央アジア研究所の劉旭副所長は「現在、中国はすでに中央アジア5ヶ国と国連、上海協力機構(SCO)、アジア信頼醸成措置会議(CICA)など多国間の枠組みで緊密に協調・協力し、世界や地域の課題への対応について立場を協調させている。中国・中央アジアサミットの制度化は、双方間の協力により豊かな基盤と空間を与え、双方が地域の発展という共通のビジョンのために一致した声を上げる後押しとなるだろう」と語る。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年5月12日
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