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貧富の二極化が社会的不公平を激化、米国の人権問題は拡大の一途
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· 2022-05-23 · ソース:人民網 |
タグ: 米国;人権;政治 | 印刷 |
米労働省が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比8.5%上昇し、1981年12月以来の高水準となった。4月も前年同期比8.3%上昇し、依然として数十年ぶりの高水準となった。米国にとって、この2年間高止まりしているインフレ率は、振り払うことのできない悪夢と化している。高インフレ下の米国の貧困家庭の生活難は、拡大し続ける貧富の格差という米国の残酷な現実を反映している。(人民日報「鐘声」国際論評)
米国では貧富の二極化が社会的不公平を激化させ、貧困層の直面する人権問題が日増しに深刻化している。貧困層において特に新型コロナウイルスの感染者数が多く、死亡率が高いのは、決して偶然ではない。感染拡大後、数千万人が食糧危機に陥り、貧困層の平均寿命は短くなり続けた。貧困層の権利擁護団体の責任者は、パンデミックの間に自国の貧困層や低所得層を軽視した米国政府のやり方を、非倫理的で、衝撃的かつ極めて不公平なものだと指摘する。米国民の有する生命権や健康権が富の多寡によって決められるのであれば、いわゆる「全ての人間は生まれながらにして平等」は空論と化し、ましてや全ての人が人権を享受することは非現実的なことになってしまうほかはない。
貧富の二極化問題の解消が困難であることの根本的原因は、米国の政治・経済制度の機能不全とガバナンスの無秩序にある。米国の政治屋が声高に喧伝する米国式民主主義は、とうに「富める者が国家を有し、富める者が政治を行い、富める者が利益を享受する」ゲームと成り果てている。ノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツ氏は、米国の政治・経済体制が経済的不平等の元凶だと指摘する。米コロンビア大学のジェフリー・サックス教授が行った「米国政治はこの40年間で、圧倒的多数の市民の利益を犠牲にして超富裕層と企業ロビー集団を優遇するインナーサークルのゲームと化した」という指摘は、正しく的を射ている。
今では、米国式民主主義における疎外はすでに、米国の貧困層が人権を享受し、実現するうえでの深刻な障害となっている。ガバナンスの苦境から抜け出せなければ、米国の人権問題は拡大していくばかりだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年5月20日
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