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「米国は貴重な70日間を無駄にした」米紙が調査報道でトランプ大統領を批判
  ·   2020-04-20  ·  ソース:人民網
タグ: 米国;新型肺炎;政治
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米紙「ワシントン・ポスト」は4日、調査報道記事を掲載し、米国のコロナウイルス危機の最初の70日間における失敗の経緯とその深層にある原因を全方位から踏み込んで振り返った。この記事は、米国政府関係者や公衆衛生専門家、情報担当官僚、その他今回の感染症と闘っている人々に対する47回のインタビューをもとに書かれている。

米国は、2大大陸からの旅客の入国禁止、貿易のほぼ停止、医療設備を緊急に製造できる業界の募集などを含む一連の非常事態対応措置を講じた。同国の歴史上、かつてこれらの措置が同時に取られたことはない。さまざまな非常措置を講じ、しかも米国は流行病に対する準備が最も十分な国だとされていたにもかかわらず、最終的に新型コロナウイルスに惨敗し、死者数は他のどの国よりも多くなってしまった。しかし、本来であればこのような事態にならなくても済むはずだった。

1月3日、トランプ政権は新型コロナウイルスに関する最初の正式な通知を受け取った。数日のうちに、米国の情報機関が毎日大統領に提出している簡易日報でこの新型コロナウイルスによる脅威の深刻さについて警告した。これは西側諸国で初めて出された新型コロナウイルスに関する警告だった。

しかし、トランプ大統領は最初の通知を受けてから70日後になってようやく、この新型コロナウイルスが自国とは遠い脅威ではなく、抑制された無害のインフルエンザウイルスでもなく、致命的な恐ろしい力を持ち、米国の防御体系を崩壊させることができ、いつでも数万の国民の命を奪う致命的なパワーを持っていることを認識した。

そして今になってようやく、この無駄になった2ヶ月以上の時間が重要な期間だったことがはっきりした。トランプ大統領はこの何週間かの間に全く根拠のない断言を繰り返し、その結果、人々を極めて困惑させただけでなく、その発言内容は公衆衛生の専門家による緊急情報と矛盾していた。

1月21日、最近国外に渡航したシアトルの男性が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性となり、米国内で初めて確認された感染者となった。そしてこの時から、米国政府関係者も自身の危機対応における失敗を直視するようになった。

米国疾病予防管理センター(CDC)は1月8日に初めて新型コロナウイルス関連の公開警報を発令し、さらに17日からロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークの主要空港に対するモニタリングを開始。これらの空港には毎日多くの乗客が到着している。しかし、その他の面では、状況はすでに制御不能となっており、シアトルでは感染者数が倍増。人々から提起される問題はますます多くなり、感染した旅客の国外からの到着を阻止する措置はなんら講じられなかった。

1月22日、トランプ大統領はスイスのダボスでCNBCの取材を受けた際、初めて新型コロナウイルスについて聞かれた。潜在的な流行病を心配しているか尋ねられると、トランプ大統領は「心配していない。すでに完全に封じ込めた。感染者は1人だけだ。全てはうまくいく」と述べた。

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