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世界はなぜ中国を必要としているのか
クリスチャン・シュミット  ·   2019-10-14  ·  ソース:北京週報
タグ: 貧困撲滅;環境保護;政治
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このほか、中国は地球の緑化も率先して行っている。南米、アフリカ、東南アジアで森林が大規模に失われている中、中国は人類史上最も巨大な造林プロジェクトを完成させ、世界最大面積の人工林を作り上げた。2013年から2018年までに中国における植樹・造林面積の合計は33万8000平方キロメートルで、これはドイツの国土面積にほぼ相当する。中国では自動車工業が一貫して発展しているにもかかわらず、ますます多くの電気自動車が道路を走っている。2018年に中国で販売された電気自動車の数は他の国・地域の合計を上回った 

より重要なのは、中国のように公共交通の建設に全力で投資を行う国は世界で他に存在しないということだ。一部の国では、例としてドイツを挙げると、多くの鉄道が運行を停止しているのに対し、中国は大規模な鉄道交通網を構築している。今年だけでも新たに運営された鉄道の距離は早くも6800キロメートルに達し、そのうち4100キロメートルは高速鉄道だ。中国の高速鉄道路線の総距離は3万キロメートルに迫り、世界のその他の国々の合計を超えている。都市公共交通の発展の勢いも高速鉄道と似通っている。中国は合わせて33の都市に地下鉄があり、総距離はおよそ4600キロメートルに及ぶ。世界の15都市が最も長い交通運輸システムを持つ中、そのうち8つは中国の都市だ。このような進歩と発展を、中国は自国だけのものとしない。「一帯一路」構想を通じて、中国はアフリカ、東南アジア、さらにはヨーロッパ鉄道を敷設している。グリーンピースが2019年6月に発表した調査によれば、中国が海外で建設した風力・太陽光発電設備の規模は1.26ギガワットに達している 

これらのことは、世界の不平等と貧困をなくす面でも、移動方式を変えて気候変動に対応する面においても、中国は欠かすことのできない役割を発揮し、巨大な貢献を果たしていることを充分に物語っている。 

平和維持の希望 

最も重要なのは、中国は平和的方法で台頭しているということだ。40年の間、中国は一度として戦争を起こしたことがなく、一度として世界の地域衝突もしくは軍事紛争に巻き込まれたこともない。さらに高く評価すべきこととして、中国自身の経済利益に関わる時ですら中国は平和的に行動しており、リビアの居留民の引き上げはまさにその格好の例だ。同じ時期に、アメリカは戦争や侵略、武力衝突を少なくとも10回引き起こした。中国が戦争ゼロの前提のもと、絶えず世界の表舞台でますます重要な影響力を発揮していることも、人々に希望をもたらしており、今回も「トゥキディデスの罠」(戦争が不可避な状況まで覇権国家と新興国が衝突する現象)を避けることに成功しているかもしれない。大国として勃興するにあたり、中国はありきたりの道を歩むことはないのだ。 

もちろん、中国には多くの批判・改善すべき部分もある。中国の古い言葉である「人無完人」(人に完全な者はいない)と同じ道理で、完全無欠の国は存在しない。しかし、絶対に確実なこととして、中国が成功し続けるためには、これまでと同様に改革開放の道を歩んでいくことが必要だ。 

(クリスチャン・シュミット ドイツの作家・フリーライター) 

「北京週報日本語版」2019年10月14日

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