「最も厳格な制度と最も厳密な法治で生態環境を保護し、制度の革新を加速し、制度の執行を強化し、制度を絶対的制約と触れることのできない高圧線にする」。全国生態環境保護大会で、習近平総書記の言葉は力強く響き、生態文明建設を強力に推進する党中央の強い決意と意志を再び示し、制度の力で新時代のグリーン発展を推進するという方向性とアプローチを指し示した。 

第１８回党大会以来、習近平同志を核心とする党中央は生態文明建設とグリーン発展推進を国民の幸福と民族の将来に関わる長期的計画として捉え、国政運営の壮大な青写真に組み込み、一連の根本的、画期的、長期的な取り組みを相次いで展開してきた。特に制度の整備面では、「史上最も厳しい」とされる新環境保護法を施行し、「大気汚染防止行動計画」「水汚染防止行動計画」「土壌汚染対策行動計画」を相次いで打ち出した。グリーン発展とグリーン生活生態を配置・推進する一連の文書を集中的に打ち出し、中央改革全面深化指導グループが審議・採択した生態文明建設関連文書は４０を超えた。「生態文明建設目標評価審査規則」を印刷配布し、一部の地方指導幹部の責任を厳しく追及した……おおもとを厳しく防止し、過程を厳しく管理し、結果を厳しく処罰する生態文明制度体系が徐々に整備され、生態環境保護には歴史的で、転換点となる、全局的な変化が起こりつつある。

中国の生態環境の質は全体的に良くなってきているが、これまでに上げた成果はまだ確固たるものではなく、枕を高くして眠れるにはほど遠いことに目を向けなければならない。かなり長期にわたって、突出した生態環境問題の解決と生態環境リスクの防止は党中央の国政運営における最優先課題であり、いずれの課題も、挑まねばならず、しかも勝たねばならない大きな戦い、全力をかけた戦いであり、しかも苦しい戦いである。この段階においては、特に制度の整備に力を入れ、制度の絶対的制約を「触れることのできない高圧線」にし、適切に美しい山河を守らなければならない。

さしあたっての重要任務は、生態環境保護のしっかりとした制度障壁構築にいっそう力を入れることである。第一に、「制度の網」をきっちりと作り、制度の不備という問題をしっかりと解決する。一部分野に制度的空白や依拠する法律がない状況が存在する、一部分野に既存制度が実際の環境保護に追いついていない状況が存在することについて、迅速に法律法規を打ち出し、実施細則を強化し、動態的に追跡して調整する。第二に、「制度の鎖」を構築し、制度がリンクしていないという問題をしっかりと解決する。生態文明建設は系統的なプロジェクトであり、山や川、林、田畑、湖、草は生命共同体である。各分野の関連法律法規は統一して計画し各方面に配慮しなければならないし、関連部門も全体的に策を講じ、多くの措置を平行して進め、協調・連動しなければならない。第三に、制度執行が不適切という問題をしっかりと解決する。一部地方の「生態環境保護は重要だと言われてはいるが、実行は二の次」という悪循環を断固として打破し、「生態環境保護問題では定められた基準を守らなければならない」という絶対的制約を作る。長期にわたってたゆまず制度整備を続けることによって、生態環境保護の全方面、全地域、全過程をカバーする生態文明制度体系を本当の意味で確立し、広範な生態共通認識を生産・生活の各分野に根付かせ、さらに全国民の積極的行動と巨大な相乗効果に転化し、美しい山河、詩情豊かな中国の光景を描き出し、中華民族の持続的発展実現を促していく。

「北京週報日本語版」2018年5月22日