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国防白書が伝える2つの大きなシグナル
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· 2019-07-26 · ソース:北京週報 |
タグ: 中国国防;白書;政治 | 印刷 |
2018年5月11日、編隊飛行する中国空軍のSu-35戦闘機と轟-6K爆撃機(新華社提供)
新時代に入って以来、初めて発表された総合国防白書として、「新時代の中国国防」は決意書であり、宣言書でもある。白書は中国軍が自国の主権・安全保障・発展上の利益を守り、中華民族の偉大な復興を力強く支える揺るぎない決心を示し、中国は決して覇権を求めず、世界の平和・安定を断固として維持し、人類運命共同体の構築に積極的に奉仕する平和宣言を公表した。
一方で、白書は中国の決心と意志を明らかにした。
白書は次のように示している。国家の主権・安全保障・発展上の利益を断固として守ることは、中国国防の最も基礎となる目標である。侵略を阻止し、侵略に抵抗し、国家政治の安全・人々の安全・社会の安定を防衛する。「台湾独立」を拒否・制止し、「西蔵(チベット)独立」「東トルキスタン」テロ勢力などの分裂勢力に打撃を加え、国家の主権・統一・領土的一体性・安全保障を守る。国家の海洋権益、宇宙・電磁・インターネット空間における安全保障上の利益、国家の海外での利益を守り、国家の持続可能な発展を支える。
軍隊はかねてから国家の安全保障を維持する強固な基礎だ。国防と軍隊の改革を深化させて以来、中国の特色ある軍事力体系の構築は歴史的な歩みを踏み出している。体制・構造・編成・様相が一新された中国軍は、必ずや中国の平和的発展の確かな保障となるだろう。
また一方で、白書は中国が強固な国防、強力な軍隊を構築することは世界にとってどのような意味を持つのかということを示した。
白書は次のように指摘している。中国は永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に勢力範囲を求めず、いかに発展を遂げようとも、覇権を追い求めることも、「国強必覇」(国が強くなれば必ず覇を唱える)という古くからの道を歩むこともなく、初めて人類運命共同体の構築への奉仕を新時代の中国国防の世界的意義とした。
中国は世界平和の維持によって自身の発展のために有利な条件を作り出し、また自身の発展を通じて世界平和を促進させる。平和で安定し、繁栄する中国は世界にチャンスと幸福をもたらす。強力な中国軍は世界平和を維持し、人類運命共同体の構築に奉仕する揺るぎない力だ。
今日の世界はまさに百年来の大変革の時を迎えている。平和の大勢を阻むことはできないが、覇権主義・強権政治・一国主義が時として台頭し、地域衝突や局地的戦争は絶えることがなく、国際的な安全保障体制と秩序は衝撃を受けており、人類社会はまたもや十字路に差し掛かっている。多国間主義か一国主義か、協力か対立か、ウィンウィンかゼロサムかという選択は、世界の発展と人類の運命に関わるキーポイントになっている。
平和は各国の人々が共に望むものであり、発展は人類社会の永遠のテーマであることを白書は示している。覇を唱えて拡張を図ることは失敗に終わり、安全と繁栄は共有されなければならないと中国は確信する。中国は平和的発展の道を歩むことを堅持し、各国の人々と共に世界平和を維持し、共同発展を促す。
これは中国が出した答えであり、中国の人々と世界の人々が共に期待するものでもある。
「北京週報日本語版」2019年7月26日
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