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開放は歴史を前進させる車輪
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· 2019-01-31 |
タグ: 開放;ダボス会議;政治 | 印刷 |
先日閉幕したダボス会議では「一帯一路」に再び世界の注目が集まった。「一帯一路」への賛同の声が年々高まっている背景には、国際社会が新たな経済グローバル化を渇望していることがある。結局のところ、誰もが扉を閉ざし始めれば、最終的には誰もビジネスができなくなるのだ。(文:王俊嶺・人民日報海外版論説員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
開放は進歩をもたらし、閉鎖すれば必然的に立ち後れる。これは人類社会の発展の歴史によって繰り返し検証されてきた法則だ。現在もなお、開放が時代の趨勢だ。企業にとって開放は、いかにして海外業務を繰り広げ、国を跨ぐ布陣を敷くかだ。国家にとって開放は、どのような貿易政策と投資政策を定めるかだ。世界にとって開放は、いかにして有益な事業を興して弊害を除き、より質の高く、あまねく恩恵をもたらす新たな経済グローバル化を共に図るかだ。歴史の車輪を前に、中国の答えは「勢いに順応して行動する」だ。
中国は開放の意義を熟知している。「瓜は甘いが蒂は苦い。棗は美しいが刺がある」。いかなる物事にも二面性があり、利益だけを享受して難題に向き合わないことは不可能だ。歴史を見ると、どの国や地域の経済発展も往々にして要素・商品流動の範囲拡大を伴った。特に産業革命のたびにもたらされる技術進歩は、地理的距離と交流に要する時間を大幅に縮小して、対外開放の広大な空間を切り開き、経済のグローバル化を直接的に加速し、最終的に世界経済の成長に力強い原動力を与えてきた。世界経済の「パイ」が容易に拡大しないボトルネック期を前に、成長と配分、資本と労働、効率と公正などの矛盾がさらに際立つ圧力期を前に、中国は失敗を恐れて肝要な事を止めることなく、歴史の発展の法則に向き合い、確固不動として対外開放を拡大している。
中国には開放の価値が必要だ。「銅を鏡にして衣冠を正す。歴史を鑑にして興亡を知る。人を鏡にして得失を明らかにする」。近代の旧中国は貧しく弱く、大きな苦難の中にあった。その重要な原因の1つは、欧米の工業文明と海外進出の勃興期に、封建時代の統治者が閉鎖的政策を取ったために、国家が歴史の車輪と共に前進する貴重なチャンスを失ったことにある。今や中国は世界第2の経済大国、最大の工業国、最大の物品貿易国、最大の外貨準備国となり、未曾有のチャンスと試練に直面している。経済のモデル転換、所得の増加、消費の高度化という、この肝要な時期にあって、対外開放の一層の拡大は中国にさらに豊富な生産品の選択肢、さらに広大な要素の来源、さらに先進的な管理理念、さらに十分な市場競争をもたらし、最終的にさらに質の高い発展を実現する。
中国は開放の行動を堅持する。「紙上得来るは終に浅きを覚ゆ、絶えて知る此の事躬行を要するを」。一国主義と保護貿易主義が高まり続けても、中国の対外開放推進の足取りは常に揺るがず力強い。例えば、第1回中国国際輸入博覧会は172の国・地域・国際組織が参加し、3600社以上の企業が出展し、国内外のバイヤー40万人以上が訪れ、成約高は578億ドルに達した。また、2018年に中国は1449品目の日用消費財と1585品目の工業品の輸入関税を大幅に引き下げた。関税の全体的水準は7.5%になった。これは世界貿易機関(WTO)への約束以上であり、大多数の途上国を下回る。さらに、中国は外資の投資参入の新たなネガティブリストを発表し、金融・自動車・飛行機・船舶などの分野をさらに開放し、中国各地で新たに設立される外資系企業は大幅に増加した。
人類文明の進歩の道程が平坦な大通りであったことはなく、自信を持って、行動を取り、各国と手を携えて未来へと前進して初めて、世界経済発展の段階的困難を共に克服できることを、中国は非常に良く理解している。開放拡大という時代のテーゼを前に、中国は各国の人々が中国の発展という「急行」に「相乗り」することを双手を広げて歓迎することを選んだ。この過程において、中国の発展の列車は国際社会の積極的な参加によって、必ずや安定的に遠くまで前進する。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年1月31日
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