２０１８年中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットの開幕式が９月３日午後、北京の人民大会堂で行われた。習近平中国国家主席は開幕式に出席し、基調演説を行った。習主席は演説で次のように述べた。

中国は協力において誠意ある友好関係と平等な待遇を堅持してきた。１３億余りの中国国民は終始１２億余りのアフリカの人々と一緒に呼吸し、運命を共にし、終始アフリカを尊重し、アフリカを熱愛し、アフリカを支持してきた。また、「アフリカ諸国が国情に合った発展路線を追求することに口出ししない」、「アフリカの内政に干渉しない」、「自分の意志を人に強要しない」、「対アフリカ援助にいかなる政治条件も付加しない」、「対アフリカ投融資で政治的私利を追求しない」の「５つの『しない』」を堅持してきた。

対アフリカ実務協力の新たな行動と措置について、習主席は次のように述べた。中国は新時代のより緊密な中国・アフリカ運命共同体を作ることをガイドラインとし、中国・アフリカ「十大協力計画」推進をベースに、アフリカ諸国と密接に協力し、今後３年及び今後しばらくの期間、「八大行動」を重点的に実施することを望んでいる。「八大行動」とは、①産業促進行動、②インフラ相互接続行動、③貿易利便化行動、④グリーン発展行動、⑤能力開発行動、⑥健康衛生行動、⑦人的・文化的交流行動、⑧平和安全行動である。

「八大行動」の順調な実施を促進するために、中国は政府援助、金融機関・企業投融資などの方法で、アフリカに６００億ドルの支援を提供することを望んでいる。内訳は１５０億ドルの無償援助・無利息借款・優遇借款提供、２００億ドルの貸付限度額提供、１００億ドルの中国・アフリカ開発性金融特別資金設立と５０億ドルのアフリカからの輸入貿易融資特別資金設立に対する支援で、さらに中国企業が今後３年間で１００億ドル以上の対アフリカ投資を行うよう促進する。同時に、中国と外交関係を持つアフリカ後発開発途上国、重債務貧困国、内陸開発途上国、小島嶼開発途上国の２０１８年末が支払い期限となっている未払いの政府間無利息借款債務を免除する。