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グローバル・ガバナンスにおけるG20の戦略的使命と中国の役割
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· 2017-07-07 |
タグ: G20;一帯一路;政治 | 印刷 |
外在する試練と内在する苦境
今、世界の経済・金融情勢は依然として厳しく、グローバル・ガバナンス体系は「公平、合理的、高効率」という目標からはほど遠い。G20はグローバル・ガバナンスにおいて依然として多くの外在する試練と内在する苦境に直面している。
――外在する試練
(1)世界経済の回復が力を欠き、G20グローバル・ガバナンスの威信が試されている。刺激策の効果は衰え、構造改革の効果は短期的には表れず、その上イギリスのEU離脱など一連の「ブラックスワン」的出来事や欧州難民危機といった地政学的衝突が起きたため、世界経済の回復は極めて大きな試練に直面している。G20グローバル・ガバナンスの最も重要な任務は、世界経済の力強く、持続可能で、均衡の取れた成長を回復することだ。この基本目標が達成されなければ、G20が長年かけて築いてきた世界的信頼に打撃を与えることになる。
(2)反グローバル化の波により、G20グローバル・ガバナンスの理念が試されている。世界的な反グローバル化の波は長年かけて形成してきた世界の利益ネットワークを断ち切り、一部の国はグローバル化に逆行して孤立状態にある。これはG20が提唱する国家間協力と連動に逆行している。
(3)構造改革の困難さと複雑さにより、G20グローバル・ガバナンスの意志が試されている。世界経済が低成長の泥沼に陥った根本的原因は、需給構造、産業構造、貿易構造、要素構造など多くの構造のアンマッチといった経済構造の不均衡であり、刺激策を行うだけでは一時的に構造的矛盾を緩和できるにすぎず、矛盾を解消することはできない。これは世界の経済発展を阻害し、G20グローバル・ガバナンスの意志が試されることになるだろう。
(4)多くの指導者交代により、G20グローバル・ガバナンスの行動力が試されている。いくつかのG20メンバー国の指導者は選挙を控えており、新たな指導者が直面する問題やニーズもそれぞれ異なる。こうした点がG20協力メカニズムの政治基盤と協力意向に影響を及ぼすのは必至であり、G20グローバル・ガバナンスの行動スケジュール、安定性、持続性にも影響を及ぼすだろう。
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