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李総理のオーストラリア・ニュージーランド訪問に幸先良いスタートを期待
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· 2017-03-21 |
タグ: 一帯一路;自由貿易協定;政治 | 印刷 |
李克強総理は22日、オーストラリア、ニュージーランド両国への公式訪問に出発する。今年初の外遊だ。中国と両国は遠く離れているが、相互関係は地理的距離を乗り越えて接近し続けている。(文:梅達思・国際問題ウォッチャー。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国とオーストラリア、ニュージーランド両国の国交樹立から今年で45年になる。過去45年間、両国は対中関係において常に西側先進国の先頭を歩み、大いに注目されてきた。オーストラリアが世界金融危機を乗り越え、1990年代以降20年以上経済成長を続けることができたのには、中国市場の大きな牽引作用が不可欠だった。ニュージーランドは規模は大きくないが、多くの「初」を創造した。初めて中国を完全な市場経済国と認め、中国と二国間自由貿易協定に調印し、これを実施し、創設メンバー国としてアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加した西側先進国だ。
現代世界は不安定性と不確定性に満ちている。だが中国とオーストラリア、ニュージーランド両国は小異を残して大同につくこと、開放・協力、互恵・ウィンウィンを堅持し、国際関係に「清流」を注いできた。これには重要な模範的意義がある。将来中国と両国の協力深化の歩みが止まることはなく、加速するのみだと信じる理由がわれわれにはある。
中豪自由貿易協定の全面実施、中国ニュージーランド自由貿易協定の高度化交渉開始に伴い、中国と両国の経済貿易協力はさらに新たな段階に達する見通しだ。オーストラリアとニュージーランドはともにAIIBに参加しており、「一帯一路」(the belt and road)の枠組で中国とインフラ、エネルギー・鉱産物、農業・畜産業、金融など全面的な協力を繰り広げることができる。オーストラリアはイノベーション大国であり、ペニシリン、電気冷蔵庫、無線ネットワークなど重要な発明の誕生した地だ。ニュージーランドは農業科学技術、農業革新面で独自の強みを持つ。両国はともに革新型経済の発展を重視しており、これは中国の革新駆動型発展戦略と期せずして一致する。中国とオーストラリアは相手国にインキュベーターとイノベーションパークを設立した。中国とニュージーランドは農業、食品安全などの分野で広範な共同研究を行ってきた。革新は中国と両国の協力の強大なエンジンとなっている。
中国とオーストラリア、ニュージーランド両国の関係が接近し続けるに伴い、文化、観光、教育など人的・文化的交流も活発化し続ける。オーストラリア、ニュージーランド観光を望む中国人は増え続けている。オーストラリアはすでに中国国民に10年ビザの発給を始めた。「中豪観光年」の多くの素晴らしい活動はまだ続いている。2020年にはニュージーランドを訪れる観光客は中国人が最多になると予測される。ニュージーランドは対中関係の発展において立ち後れたことがない。人的往来の一層の円滑化に関する良い知らせが近く聞かれることを希望する。
中国とオーストラリア、ニュージーランド両国はともにアジア太平洋に位置し、経済グローバル化の提唱者であり支持者だ。保護主義と反グローバル化思想が強まる中、中国と両国は互恵・ウィンウィンの協力理念を際立たせ、貿易自由化支持、保護主義反対の力強い声を共同で発し、開放型世界経済を構築し、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)プロセスを推し進め、地域と世界の経済成長に新たな原動力を加えるべきだ。
われわれは李総理の今年初の外遊が幸先の良いスタートを切り、中国とオーストラリア、ニュージーランド両国の包括的戦略パートナーシップを一層緊密化し、地域と世界にさらに多くのプラスのエネルギーを注ぐことを期待する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年3月21日
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