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方向が定まらないオバマ大統領のアジア太平洋「フレンド“シップ”」
  ·   2016-05-25
タグ: 広島訪問;米国;政治
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ナンセンスな広島訪問

オバマ大統領は就任後の2009年4月、初めて欧州を訪問し、チェコの首都プラハで演説し、米国政府が核なき世界の構築のために力を尽くすことを表明した。世界最大の核大国である米国の大統領が「核なき世界」を打ち出すというナンセンスなやり方は、世界を驚かせた。

長年、日本はずっと外国の政界要人に第2次世界大戦の被爆地を訪問するよう働きかけてきたが、中でも米国の政界要人の訪問を日本は最も重視している。オバマ大統領はかつて3回訪日しているが、日本側は毎回訪問前、オバマ大統領に被爆地を訪問するよう呼びかけていた。

日本はこれまで、広島と長崎を持ち出し、第2次大戦の「被害者」を演じようとしてきた。しかし日本の侵略戦争発動の責任、他国にもたらした損害についてはほとんど言及してこなかった。現在の安倍政権は、最低限の正式な謝罪さえしようとせず、さらには南京大虐殺や慰安婦などの問題で責任をあいまいにしている。日本のやることなすことが表しているように、東京は歴史問題と戦後秩序で大いに騒ぎたて、国際社会に右翼的「歴史修正主義」を受け入れさせ、戦争の発動者と侵略者としての立場を薄めようとし、日本を「正常な国」にするなどとわめきたてている。

そのため、米国側がオバマ大統領の広島訪問は「謝罪の旅」ではないと表明しているにもかかわらず、国際世論の中には安倍政権の「歴史修正主義」にお墨付きを与えるものだと疑う声もある。

当然ながら、米国にもどうしようもない苦衷がある。米国自身の実力が相対的に低下する中で、その世界戦略は同盟国からのより多くの支援を必要とするようになった。オバマ大統領が現職の大統領として広島を訪問することで、日本の念願がかない、安倍首相の顔を立てることができる。これは日本を抱き込んで米国の「アジア太平洋リバランス」戦略に力を貸させる上でプラスに働く。

総じて、米越にせよ米日にせよ、「フレンド“シップ”」は美しい見せかけにすぎない。方向が定まらず、それぞれが私心を持っているような船の未来に希望があるはずはない。

(ソース:『北京青年報』)

「北京週報日本語版」2016年5月25日

 

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