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親戚と親しくするのを嫌がる90後は「ノンルーツ世代」?
  ·   2022-01-10  ·  ソース:人民網
タグ: 若者;家族;社会
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80後の教師・鄭宇さんは2010年に、実家のある吉林省長春市を離れて、広西壮(チワン)族自治区南寧市の大学の修士課程で学び始めた。そして今、南寧市に定住し、ローンでマイホームや車も買い、両親を呼び寄せることも考えているという。

もちろん、新しい場所に根を下ろすことができるかに関心を抱いているものの、鄭さんは、「親戚というのは、親戚以上でも以下でもない。親戚だからといって、いつも一緒に過ごす必要があるわけではない。北京や黒竜江省哈爾浜(ハルビン)を通ることがあれば、親戚の家に寄ったり、微信(WeChat)の親戚のグループチャットに時々メッセージを送ったりするなど、意識的に親戚と連絡も取っている。会うことは少なくなったと言っても、十数年会っていない親戚でも何かあれば、必ず助けの手を差し伸べる」と話す。

劉汶蓉氏は、「現在の環境において、若い世代の親孝行のスタイルにも明らかな時代の特徴が表れている。例えば、祭りや伝統の儀式よりも、若者は自分なりに考えて、健康やファッション、旅行などの分野で、自分が良いと思う物を親と共有することを好む」と指摘する。

儒教の文化の影響で、東アジアの社会では、家族のネットワークが、個人の発展を支えるネットワークと見られがちだ。では、年長者が守ってきた親戚関係が、子供の世代で薄れてしまい、親孝行のスタイルも、儀式重視から実践重視へと変化しているということは、「ノンルーツ」になっているということなのだろうか?劉汶蓉氏は、「それを基準に、若者の世代が『ノンルーツ』であると断言する必要はない。『ルーツ』というのは、後ろではなく、前に目を向けるべき。若者がいかに自分で根を下ろすことができるようにするかというのが、現代化の過程で向き合うべき問題だ」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年1月10日

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