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中国が広大な砂漠広がるモーリタニアで起こした奇跡
  ·   2021-02-23  ·  ソース:人民網
タグ: 砂漠;農業;社会
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西アフリカ・モーリタニアの首都ヌアクショットから車で東に約60キロ行くと、砂漠の周辺にある「オアシス」にたどり着く。そこには中国が支援する牧畜業技術モデルセンターがあり、敷地面積は110ヘクタール。栽培エリア、養殖エリア、飼料加工工場、トレーニングエリアなどに分かれている。同センターは2016年に試運営が始まって以来、モーリタニアの牧畜業や農業の発展をサポートしてきた。人民日報が報じた。

飼料作物の大規模栽培を実現

牧畜業は、モーリタニアの支柱産業の一つであるものの、国土の80%以上が砂漠であるため、砂漠において、いかに飼料作物を大規模栽培するかが、牧畜業が持続可能な発展実現のカギとなっている。中国の専門家は、21種類の牧草の栽培を試し、6品種のムラサキウマゴヤシの比較テストを展開した。そして、最終的に、現地の気候や土壌に適したウマゴヤシ属の品種を見つけ出した。

2017年4月、ムラサキウマゴヤシモデルセンターで初の栽培が成功した。ウマゴヤシの生長期は28‐30日で、年間12回収穫できる。また、干したウマゴヤシの年間生産量は1ヘクタール当たり平均45トン以上に達する。ムラサキウマゴヤシの大規模栽培が実現し、現地の飼料作物と家畜のバランスを取るための問題解決の鍵が見つかった。現在、モーリタニアの多くの農場でもムラサキウマゴヤシが栽培されるようになっている。モーリタニアに投資するアラブ首長国連邦のある農業企業は、その成果に魅力を感じて、50ヘクタールの土地でムラサキウマゴヤシを栽培しており、さらに、その規模を300ヘクタールにまで拡大する計画だ。

モデルセンターは現在、飼料用トウモロコシ、モロコシ、スーダングラス、ソルガムスーダングラス、エンバクなどの牧草品種、さらに、Caragana korshinskii Kom.、キャッサバ、モリンガなどの木本植物の栽培を推進している。

良種繁殖で乳牛の乳量が大幅増に

十分な飼料を確保したのを受けて、中国の専門家は牛の飼料の配合を調整し、栄養価を高め、良種繁殖を展開している。現時点で、モデルセンターでは、受精卵移植で生まれた牛50頭以上、交雑牛270頭以上が飼育されている。

モデルセンターの専門家グループのグループ長・張洪恩氏によると、新しく飼育されている乳牛の品種の平均乳量は現地の品種の5―10倍で、現地の自然環境にも十分適応できる。そのような品種の乳牛を導入し、養殖のローカライズが実現すると、現地の乳製品市場の70%は輸入に頼っているという局面を変えることができる。

ここ約3年で、モデルセンターは飼料作物の栽培と加工、配合、飼料作物の畑の管理、現代化牛舍管理、乳牛の選択・育成などの面で、延べ1000人以上を対象にトレーニングを実施してきた。トレーニングを修了した人材は各地に派遣され、中国の技術を推進し、多くの農家が益を受けている。

また、モデルセンターは、モーリタニアの人材が中国を訪問してトレーニングを受けるよう、何度も企画してきた。寧夏回族自治区を訪問して、養殖の規範化管理と実用技術のトレーニングを受けたアハメドさんは、「中国の技術者から学んだ実用的な知識は、モーリタニア人が正に必要としているものだった。そのため、一生懸命それを消化して吸收し、実践を通じて運用、推進し、養殖農家や牧畜民に技術をマスターし、増産、増収につなげてもらいたい」と語る。

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