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広西チワン族自治区乍洞村の貧困脱却レポート② 移転政策が村民たちにもたらした幸福感
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本誌記者・李一凡 · 2020-10-13 · ソース:北京週報 |
タグ: 貧困脱却;移転政策;社会 | 印刷 |
広西チワン族自治区河池市宜州区の同福団地(写真・本誌張巍記者)
広西壮(チワン)族自治区河池市宜州区の郊外に位置する貧困支援のための移転先である同福団地の敷地内には、7階建ての集合住宅が整然と建ち並んでいる。1階の貧困支援工場では7~8人の女性労働者が養蚕用品の生産に励んでおり、その外には自家用車が駐車エリアにきちんと停められている。また、団地の外には飲食店や売店、スーパー、生鮮市場、金物店などがすべて揃っており、ときおりバスが団地の前を行き交う。
自然条件が劣悪な地域の貧しい民衆の生存と発展の問題を根本的に解決し、貧困脱却を徹底的に実現するために、宜州区は同福団地を含めて4カ所の貧困支援のための移転先を整備し、貧困人口に登録されている2210世帯8000人余りが入居した。同福団地の党支部書記を務める賁永紅さん一家の5人を含む乍洞村の53世帯183人も、この団地に移転してきた。
「家が貧しいため、夫は出稼ぎに行くしかなく、私は村民委員会の仕事でわずかばかりのお給料をもらい、老いた父母と一緒に米を育てていました。このお金と米で家族が生活するのがやっとで、少しもお金を貯めることはできませんでした」と、賁さんは当時を振り返って語った。
子供が大きくなるにつれて、村の近くには通うのにいい学校がないことから、賁さんは市内に小さな部屋を借り、子供だけを連れて移り住んだ。しかし、仕事や土地は乍洞村にあり、老いた父母も村に残っているため、彼女は常に行ったり来たりを繰り返さなければならず、生活は大変苦しかった。
そのため、賁さんが貧困支援のための移転政策の対象となった時、彼女とその家族は迷うことなく市内に移ることを選んだ。2018年12月、宜州区で移転政策の恩恵を受ける第一陣の貧困世帯として、賁さん一家は同福団地に引っ越した。
宜州区の同福団地(写真・本誌李凱至記者)
同福団地に引っ越したのち、家賃支出が減ったことは彼女にとって喜びだった。さらに、思いもよらなかったこととして、乍洞村村民委員会での豊富な実務経験によって、賁さんは2019年9月に選挙を通じて同福団地の党支部書記に選ばれ、市内での仕事も安定したものとなった。
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