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「ムウス砂漠緑化の記録」寧夏編:数十年砂地と闘い続けた人々、不屈の志で広大な緑のオアシスが誕生
  ·   2020-08-14  ·  ソース:人民網
タグ: 緑化;砂漠;社会
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寧夏回族自治区域内の毛烏素(ムウス)砂漠の面積は約73万5000ヘクタールで、ムウス砂漠全体の12.32%にあたり、寧夏にある砂地総面積の59.8%を占めている。人民網が報じた。

ムウス砂漠は生態環境が悪化し、一本の草さえも生えていない不毛の地だった。さらに酷いことに、この砂地は、黄河東岸と4-5キロメートルしか離れていない。かつて、黄砂が黄河に入り込み、砂が黄河の向こう岸にまで達してしまったこともあった。劣悪な生活環境が原因で、霊武市周辺の村落に住む約3万人が故郷を離れることを余儀なくされた。

人間が介入して砂地を後退させる:「一本の木」から「広大なオアシス」へ

ごく普通の農家の女性だった白春蘭さんは、この土地で、砂漠緑化という奇跡を起こした。白さんは、この40年間で、累計約10万本の植樹を行い、約250ヘクタールの砂地を緑化した。長年にわたる模索を経て、白さんは、草で砂を遮り、柳で砂を固め、樹木栽培で砂漠化を予防するという「砂漠緑化法」を生み出し、荒れた砂漠に約2.7ヘクタールの灌漑地を開発、砂漠に「豊かな耕作地」を生み出すという奇跡を起こした。

王有徳さんは、寧夏で科学的な砂漠緑化の道を探ってきた。この40年あまり、数百人に上る幹部職員を指導して、広大なムウス砂漠に砂嵐を防ぐための巨大な「グリーンネット」を張りめぐらせ、ムウス砂漠の南への移動や西への拡大を阻止し、黄河および河岸に広がる肥沃な田畑を守ってきた。

寧夏の砂漠緑化に取り組んだ人たちは、ムウス砂漠で休むことなく一連の砂漠緑化体系を打ち出し、生態プロジェクトの実施を通じて、「砂地が広がって人間が退かざるを得ない」状態から、「人間が介入して砂地を後退させる」状態への完全なる転換を果たした。

寧夏の砂漠に生息する植物は、当初の20種余りから、今では453種に増えた。さらに2020年末までに約33万ヘクタールの造林を行い、森林率を16%に引き上げる計画という。また、2020年末までに3万3千ヘクタールの砂漠緑化目標達成を目指している。

人間と砂との調和:「砂漠を緑に」から「庶民を豊かに」へ

生態保護とは、生産力の発展も意味している。

ムレスズメは、寧夏のムウス砂漠で最もよく見られる植物の一つだ。これまで、ムレスズメは砂丘を固定する役割を果たすだけだったが、現在は、塩池県で飼育する「塩池灘羊」にとって最良の飼料として活用されている。塩池県自然資源局林草センターの孫果副主任は、「塩池県では現在、約17万ヘクタールの土地でムレスズメを栽培しており、8つのムレスズメ飼料加工工場が建設され、200カ所以上の関連加工作業場ができた。『塩池灘羊』に提供される飼料は年間4万トンに上り、1千万元(1元は約15.4円)以上の経済効果を生み出している」と説明した。

砂漠緑化に取り組む人々が数代にわたり絶え間なく努力し続けてきたことで、寧夏には砂漠エリア施設農業、生態経済林業、ウリ類・果物類産業、砂建材業、砂漠栽培中医薬材業、砂漠エリア新エネルギー産業、砂漠観光レジャー業の七大砂漠産業が段階的に形成され、生産額は年間35億元以上まで増えた。また、企業と個人が砂漠緑化事業に参与するよう奨励し、寧夏で100ヘクタール以上の砂漠緑化を行った企業は60社あまりに達した。

今後、寧夏はさらに小流域における管理強化を図り、草原生態の修復、人工造林、山の封鎖・植林、特色ある経済林、水土流失管理を実施することで、砂漠化・砂地化の防止・対策を推進し、各地域の有利な条件を十分に活用して砂関連産業の戦略配置を進め、生態と経済の調和のとれた発展を実現し、貧困脱却難関攻略の闘いの成果を確実なものとしていく。(編集KM)

「人民網日本語版」2020年8月14日

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