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武漢を守ることは自分たちの家族を守ること 新型肺炎と戦った汪勇さん一家
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· 2020-06-03 · ソース:北京週報 |
タグ: 新型肺炎;ボランティア;社会 | 印刷 |
「彼と一緒に第一線に立つことはできませんが、彼に心配をかけないように、私は家の面倒をみます。彼が無事に帰って来られるのは家族みんなにとって最も嬉しく、最も良いことです」と、32歳の彭夢霞さんは語った。彼女が言う「彼」とは、湖北省武漢市で宅配員をしている夫の汪勇さんのことだ。
新型肺炎が最も深刻な時期に汪さんはボランティアとなり、医療従事者の送り迎えを担当したり、ネット配車やシェアリング自転車の企業と相談して医療従事者たちの移動の問題を解決したりした。また、彼はほかのボランティアたちを率い、食事の手配やメガネの修理、スリッパの購入など生活上の問題を解決し、医療従事者たちを支えた。
家族を心配させたくないと考えた汪さんはボランティアになったことを秘密にしていた。仕事中に咳や発熱がある人と接触したので隔離が必要だとして、会社に泊まり込むことにした。大晦日の夜も彼は休むことなく、武漢市金銀潭病院の医療従事者延べ30人の送り迎えを行った。
汪勇さん(写真=中新網提供)
汪さんには今年7月で3歳になる娘がいる。妻の彭さんによると、娘はもともと父親にべったりで、最初の数日間は汪さんを探して泣いてばかりいて、どんなにあやしても泣き止まなかったという。
その頃は彭さんにとって最も大変な時期だった。彼女がビデオ通話で連絡をしても、汪さんは忙しいからと言ってすぐに切ったり、電話に出なかったりした。彭さんは「倉庫に隔離されているのに一体何が忙しいのか」と不思議に思い、またいくばくか怒りも感じていた。
1週間後、汪さんはこれ以上隠し通せないと思い、妻に打ち明けた。真実を知った瞬間、彭さんは不安と恐怖を感じた。汪さんは家の大黒柱で、万が一夫に何かあったら我が家もおしまいだと思い、彼女は泣きながら汪さんに家へ帰るように言った。しかし、「もし医療従事者たちが倒れたら、武漢が危なくなり、我が家も危険に晒される。だから、彼らを助けることは自分たちを助けることでもある」という汪さんの言葉を聞いて、彼女は落ち着きを取り戻した。
医療従事者たちに弁当を届ける汪勇さん(写真=中新網提供)
武漢市出身の彭さんは、その時に武漢市が最も困難な状態に陥っていることをよく分かっていたので、夫の言葉に反論できなかったのだ。彼女にできるのは自分たちの小さな家を守り、夫に家族の心配をさせないことだった。
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