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「取り分け制」に「ミニサイズ」、新型コロナで生まれた新たな商機の可能性は?
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· 2020-04-27 · ソース:人民網 |
タグ: 飲食;新型肺炎;社会 | 印刷 |
〇人気上昇中の「ミニサイズ」
蘭州市万輝国際広場でミニサイズの料理を提供しているあるレストランを取材すると、店主の張慶さんが、デリバリーを十数件分準備していた。張さんによると、同店は昨年オープンしてから1ヶ月までは、鳴かず飛ばずの状態で、「『ミニサイズの料理』は安かろう悪かろうというイメージがあり、その場しのぎに一口食べるぐらいで、きちんとした食事として食べに来る人はあまりいなかった」という。
しかし、最近1ヶ月、予想を上回るほど状況が好転している。商業圏全体の客数は激減しており、その影響を受けて同店の売上も15%減少したものの、そのメニューの栄養バランスが良い点や取り分けられているため衛生的で、量もちょうど良い点が気に入った客も多く、デリバリーの注文数が逆に10%増加し、リピーターも増えているという。
飲食業界にとって分岐点となるか?
最近、世界中餐業聯合会と中国国際貿易促進商業行業委員会は共同で、業界基準「中国料理の取り分け制、取り箸スタイル、箸2セット制(各自が食べる時に使う箸と取り箸を使うスタイル)のサービス規範」を起草した。
蘭州馬有布餐飲管理有限公司の馬明董事長は、「取り分け制が再び流行していることで、飲食業界のサービスマニュアル再作成が促され、この局面を乗り切ることができるかは、企業が積極的に細かな点にまで気を配りサービスを向上させるかにかかっている」との見方を示す。
現在、スタッフの研修や新たなポストの設置、食器の配置、メニューの設定などの面で調整やイノベーションを図っているレストランも多い。蘭州市にある弄堂小館(国芳百貨店)のホール責任者・劉宏斌さんによると、料理を運ぶスタッフを増やし、厨房と協力して料理を準備するようにするほか、シフトや店内移動ルートを調整するなどして、料理をできるだけ早く提供できる体制を整えている。
蘭州市の敦煌路にある四川料理店は、各貸し切りルームに、取り分けた料理を冷めないように入れておく保温ボックスを設置した。また、客が注文した後、スタッフはお手拭きを配り、お茶を注ぐなど、料理が出てくる前のサービスを増やすことで、厨房が料理を取り分けるための時間を確保している。
甘粛省烹飪協会の趙忠禄会長は、「取り分け制は飲食消費の新たなトレンドで、今後の商機となるだろう。大衆化飲食企業において、調整し対応するのが早い企業が、その商機をものにすることになるだろう」との見方を示した。
「人民網日本語版」2020年4月27日
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