ETCの普及促進へ今年7月から通行費用5%以上割引へ
これらの目標を達成するため、「実施案」は、ETCを利用した場合の割引などを強化するなどの方法を通じて、ETCの普及を促進させるとしている。ETC車載器の完全無料取り付け実現のほか、自然故障の場合、故障してもメーカーが無料で交換するよう取り決める方針だ。
交通運輸部公路局の呉徳金局長によると、2019年3月末の時点で、中国全土のETCユーザー数は8072万人で、自動車の搭載率は34%、高速道路のETC利用率は約45%となっている。
計画では、2019年7月1日から、全ての省でETCを利用する全ての車両を対象に一律5%以上の割引となる政策が実施される。また、2020年1月1日から、中国国務院が別途規定している以外の各種通行料金割引・免除政策が全てETCシステムを通して実施されることになっている。
トラック専用のETCレーン(資料写真、江西省高速道路聯網管理センター提供)。
省の境界にある料金所撤去は料金免除に非ず
交通運輸部の呉春耕報道官は5月28日の発表会で、「省の境界にある高速道路の料金所を撤去するのは、料金の徴収方法が変わるだけで、無料になったわけではない」と説明し、「省の境界にある高速道路の料金所が撤去されることで、高速道路に一旦乗れば、目的地までノンストップで行けるようになり、渋滞緩和につながり、一層便利になるというのが、最も大きな変化になる」と強調した。
統計によると、一般的な道路状況の場合、自家用車やトラックが省の境界を通過する時間は、それぞれ15秒と29秒から、2秒と3秒に短縮されることになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年6月5日