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注目集める「罵倒グループ」に「称賛グループ」 生まれては消えるネット上の「カーニバル」
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· 2019-03-18 · ソース:人民網 |
タグ: SNS;インターネット;社会 | ![]() 印刷 |
道徳という大義名分を振りかざして、「罵倒グループ」や「称賛グループ」はインターネットの言語環境を汚染すると断じる人もいるが、実際には、こうした行為を大げさにとらえる必要は全くないのではないだろうか。彼らはただ単に感情のはけ口にしているだけに過ぎず、物事の解決には何の役にも立たないかもしれないが、少なくともそのマイナス感情は緩和されるはずだ。また、「罵倒グループ」や「称賛グループ」のメンバーは、少なくとも自ら進んでそのメンバーとなっているのであり、あらゆる発言はグループ内に限定され、それが逸脱することはない。彼らは、ネットのいたる所で不満を鳴らし、危害を及ぼす「杠精(揚げ足取り)」に比べればはるかにマナーがあると言ってもいいほどだ。
〇ネット上で生まれては消える「カーニバル」
急成長しているネット時代において、「90後(1990年代生まれ)」、「00後(2000年代生まれ)」、「10後(2010年代生まれ)」などの世代は、「ネット原住民」と呼ばれている。ネット原住民の風貌は、ネット・サブカルチャー現象の特徴も決定づけている。
まず、彼らは、ある種の「カーニバル」的性格を呈している。哲学者ミハイル・バフチンの「カーニバル理論」によると、カーニバルが来ると、人々は厳格な身分秩序を打破し、あらゆる人が自由気ままに無礼講で人と交流し、心の赴くままに自分を装い、やりたい放題に歌い踊り、自由自在に喋り、笑う。
「罵倒グループ」であろうと「称賛グループ」であろうと、だれもが平等であり、全てを嘲笑し、全てをからかう。新鮮で面白く相互作用性が強いため、若者は喜んでその中に身を置き、簡単にあらゆるネットワークの注目対象となる。
次に、インターネット現象の特徴は、その栄枯盛衰の速さにある。急激な盛り上がりを見せたと思いきや、瞬く間に消えてなくなってしまう。昨年、「罵倒グループ」が一気にブームになったが、すぐさま消え去ったことからも一目瞭然だ。今回、突然「称賛グループ」が注目されなかったなら、人々は「罵倒グループ」の存在すら忘れていたかもしれない。同じように、「称賛グループ」の行く末も、「生まれては消える」となる可能性が高い。
実際、流行にのって「称賛グループ」サービスを購入した多くの人は、グループ内で寄せられる賞賛の言葉は全て、「コピペ」されたような内容で、インタラクティブ性や面白みに欠け、なかにはバツの悪い思いにさせられるコメントすらあり、3分も経たないうちに、自分からグループを退会してしまったという人も少なくないのだという。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月18日
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