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注目集める「罵倒グループ」に「称賛グループ」 生まれては消えるネット上の「カーニバル」
  ·   2019-03-18  ·  ソース:人民網
タグ: SNS;インターネット;社会
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 最近、どんな発言に対しても、称賛のコメントを寄せる「称賛グループ」というのがネットで話題となっている。なかにはこの「称賛」は「ビジネスチャンス」になるとみなす人もおり、オンラインショッピングプラットフォームで、称賛する人数に応じて料金が加算される「称賛グループ」サービスまで登場している。料金を支払ってグループに入るだけで、数人から数十人がいささか狂気じみた無差別攻撃的な称賛の嵐を巻き起こす。どんな発言をしようと、ありとあらゆる褒め言葉でひたすら褒めたたえてくれる。しかし3分間の称賛タイムが終了すると、たちまちその「称賛グループ」から強制退会させられてしまう。新華網が伝えた。

実際は、2013年にすでにコミュニティサイト・豆瓣には「褒め合い称え合うチーム」が登場していた。また、昨年6月には、ネット上で、「罵倒グループ」のブームもみられた。「罵倒グループ」のスタイルは「称賛グループ」と大差なく、単に「罵倒し合う」のが「褒めたたえる」内容に変わっただけだ。

〇「称賛グループ」と「罵倒グループ」、結局は「同じ穴の狢」 

「称賛グループ」は、当初は極めてマイナーな現象だった。その存在がネットで注目を集めたのは、あるネットユーザーのツッコミがきっかけだった。

国際女性デーだった3月8日、ある男性が恋人を100人以上から構成される「称賛グループ」に加入させ、称賛グループは3分間にわたって、彼女に称賛の嵐を浴びせ続けたのだという。

ネットユーザーたちは、すぐさまこの「称賛グループ」に存在する面白さに注目することとなり、ネット通販プラットフォームでも「称賛サービス」を打ち出すショップが登場し、自分で「称賛グループ」を立ち上げ、互いに褒め合うネットユーザーも数多く出現。こうして「称賛グループ」はネットで繰り広げられる典型的な現象の1つとなっていった。

筆者の考えではこうした「称賛グループ」現象は、本質的に他者を褒めることを目的としているのではなく、一種の感情のはけ口に過ぎない。ただこれまでは、互いに罵倒し合うことを自分の感情のはけ口としていたのが、新たな表現方法やスタイルに変わっただけで、実は「称賛」も「罵倒」も、「同じ穴の狢」と言える。

テンポの速い現代の生活で、すべての大人は常にストレスにさらされ続けている。そのストレスとは人によっては学業であったり、日常生活や仕事であったりする。そしてマナーや秩序という制約のもと、ストレスやそこから生じるマイナス感情は、全て心の中に隠された状態となっている。

幸いなことに、インターネットがある。インターネットの本質的特徴は、匿名性にある。見知らぬ繋がりの希薄な空間において、人は誰でも、重たい仮面や偽装を取り去って、徹底的に感情を解放することができる。「罵倒グループ」は、その最も典型的なものと言える。他者を罵倒するプロセスで、人々が発する下品な言葉や言い回しの一言一言は見知らぬ人に聞かせるというよりも、実は現実の生活において避けることのできない人や物事に対して言っているのだ。

「称賛グループ」は、「罵倒グループ」の変化形に過ぎず、わずか数分間の狂気じみた無差別攻撃のような称賛を受けることで、マイナス感情を少しの間だけでも吹き飛ばすことができるのだ。

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