アリババ傘下の旅行サイト「飛猪（Fliggy）」の統計データによると、今年の「ダブル11」には、ビジネスクラス航空券の売上が前年同期比300％増、高級スターランクホテルの予約件数は計70万部屋/泊を突破し、5つ星ホテルのバイキング料理の予約は10万食分を上回った。海外旅行においても、ミシュランレストランにおける高級グルメの予約件数が1万1千食分以上に達した。

若者は、旅行の「意味」を十分に理解しており、旅行先での出費には出し惜しみをしない。「ダブル11」のホテル予約では、客室予約以外の予約をした人が延べ10万人/回を上回り、世界の景勝地およびテーマパークの入場券の予約は37万枚を超え、世界のハイヤー手配や交通カードなどの商品予約が34万件に達した。

「ダブル11」は、現存のニーズを満たすだけでなく、様々なユーザーのために新たなニーズも生み出している。「2018年天猫『ダブル11』流行最前線外出ガイド」によると、「90後（1990年代生まれ）」の田舎町に住む若者が、すでに旅行「ブーム」の絶対的な主力となっており、最も「ブームに乗る」ことが大好きな人のうち、三・四線都市出身者は54％に上った。また今年の「ダブル11」で旅行を予約したユーザーのうち、三線以下の都市住民の増加率は66％に達した。

〇現地での生活体験が目的 「誰と楽しむか」がより重要に

「90後」が観光市場における消費者群の主流になりつつある現在、多くの独身「90後」の観光消費にはどのような特徴がみられるのだろうか？オンライン旅行会社「途牛旅遊網」は、「90後観光消費報告」において分析を行っている。