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ポストコロナ時代に変わっていく中国人の生活
  ·   2020-05-12  ·  ソース:人民網
タグ: オンライン;消費;経済
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新型コロナウイルスによる感染症の打撃を受けて、中国人は慣れ親しんだ生活スタイルから急速に離れつつある。感染症がもたらしたのは衛生や防疫をめぐる特殊な状況だけでなく、たくさんの新しい事物が人々の生活に入り込み、生活の一部になった。ポストコロナ時代に、新しい事物は中国人の暮らしを定義し直すことになる可能性がある。

人間関係が調整され 安全意識が高まる

「感染症の流行中には握手をしません」。これは瀋陽のある医療系企業営業職の張鋭さんが最近最もよく口にする言葉だ。「今はお客様とめったに握手をすることはなく、基本的に拱手の礼(両手を合わせる礼)に変わった。安全だし礼儀正しい感じがする」という。

テーブルを囲んでみんなで食事をするのも、中国人の長年の習慣だ。感染症の襲来で、安全や衛生への配慮から、一人分ずつ配膳するスタイルが再び脚光を浴びるようになった。現在では北京、上海、西安など複数の地域で取り分け制や、みんなで取りわけ用はしを使うこと、各自に取りわけ用はしを配ることなどが提唱され、一部の省や市は取り分け制の地方標準を打ち出した。

杭州のインターネット企業に勤める趙明さんは、「感染症が自分にもたらした一番大きな変化は、出張や移動で安全性にもっと注意するようになったことだ。仕事が再開すると、しばしば出張の機会があり、ホテルを予約する時は新しい『安全標準』として、独立したエアコン、非接触サービス、定期的な消毒などを求めるようになった。少しくらい多めにお金を払っても、独立したエアコンのある部屋に泊まりたい」と話した。

中国の大手オンライン旅行予約プラットフォームのQunar.Comの勾志鵬社長は、「感染症の影響で、『価格に敏感』なお客様の多くが、『安全に敏感』なお客様に変わりつつある。当社のデータによると、2月にプラットフォームで『安心して泊まれる』ホテルを打ち出したところ、急速にホテル予約の中心になり、予約数の80%を占めるようになっただけでなく、6週間連続で2けたの伸びを達成した。こうした変化は公共交通の分野でも起きている。今年3月には、旅客の密度の低いビジネスクラスやファーストクラスの予約件数が2月より46%増加し、ビジネスクラスの34%を上回った」と述べた。

生活習慣が変わり 健康への意識も高まる

現在、感染症は落ち着いているが、公共の場や営業スポットの多くで、人々はまだマスクを着用している。感染症を経て、マスクは1種の習慣になり、多くの人がマスクはカギや携帯電話と同じような必需品と考えるようになった。また多くの家庭がハンドソープや消毒液を常備するようになった。

感染症で家にいるため、多くの人が「やむを得ず」家で食事を作るようになり、次第に食事作りが「好きになり」、家の中が温かさで包まれるようになった。料理の腕前が飛躍的に上達した人も多く、家で食事を作るのはなんと面白いことなのかと気づいた。また多くの人が健康的な食生活に注意するようになった。民間企業を経営する呂さんは、これまでは会食の機会が多く、アルコールもよく飲み、体重オーバーで、健康診断の数値はずっと高止まりしていた。だが感染症が発生してから、外出もつきあいも減り、家で食事をする機会が増え、体の調子がすごくよくなったと感じている。「今はビジネスの相談も、お茶を飲むだけで、食事や飲酒を減らしても、みなさんもよく理解してくれる」という。

感染症の流行中には、すべての人が外出を減らすよう余儀なくされ、このことが人々の、特に若い人々の日常の飲食、生活時間などの習慣を変えた。データによると、調査回答者の36.7%が、「おいしい食事を作ること」を絶好の暇つぶしにし、男性はより意欲的で、調理時間が女性より3.5%長かった。職業分布をみると、政府機関や事業機関に勤める回答者は食事作りにより意欲的だった。感染症により、90後(1990年代生まれ)が健康や衛生に気をつけるようになり、回答者の32%が「体を鍛えることを重視するようになった」と言い、26-28歳の若い人は主体的な意欲が高く、87.6%が「自分の衛生に気を配っている」、56.7%が「早寝早起きをしている」と答えた。「決まった時間に熱を測る」という需要について、男性が女性より4.2ポイント多かった。

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