プマギャムタン郷はチベット自治区ロカ市ナンカルツェ県に位置しており、6つの行政村を管轄している。郷政府は海抜5373メートルのところにあり、中国の最高地点にある行政郷として知られている。ここにある大部分の村は海抜5500メートル以上の場所にあり、空気中の酸素量は海面での40％にも達しておらず、年平均気温はマイナス7度以下だ。 

29歳のグサンツェリンさんはここの郵便配達人を務め、プマギャムタン郷と各行政村の間の配達を行っている。彼は毎週2回にわたり、バイクで高原にある村を往復し、その片道は160キロメートルになる。グサンツェリンさんの前任者のツェリンチュバさんはこの道のりを丸10年行き来したが、体調を理由に県から郷への配達担当に変わった。二人の配達人は寒く厳しい環境の中、村・郷・県の間の郵便物と物資を流通させている。 

改革開放が始まってから40年、チベット自治区の郵政管理局は農牧地域の「郷郷通郵」（どの郷にも郵便が届けられる）プロジェクトを大いに推し進め、チベット自治区における県レベル以下の農牧地域で郵便サービス機関が整っていないという状況を徹底的に変えてきた。2017年末までに、全区で建設された省都から村までの郵便路は計1712本、片道は12万2600キロメートルに達し、チベット自治区の100％の郷と鎮に導入されている。（写真は全て新華社の李賀記者が撮影）

ロカ市ナンカルツェ県郵便局で新聞・定期刊行物を仕分けする配達人のツェリンチュバさん（前）

海抜5500メートルの高原にある配送路を走るグサンツェリンさん