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テーマパークブームへの憂慮
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蘭辛珍 · 2016-06-16 |
タグ: ディズニー;テーマパーク;社会 | 印刷 |
このような魅力的な見通しのある市場は、テーマパーク投資家にとって大きなパイのように見えるだろう。しかし、テーマパーク全体の経営業績を見ると、状況は見た目ほど楽観的なものではない。過去10年間、中国各地で300余りのテーマパークが開園したが、利益を上げたのはわずか10%弱だった。
その原因を追究すると、主に次の点が挙げられる。①テーマパークが必要とする投資額は大きく、更新やメンテナンスのコストも高い。②市場の同質化が深刻で、例えばほとんどすべての都市に遊園地があり、3~4カ所も建設した都市もある。③ほとんどのテーマパークは創意工夫が不足し、単一的である。④文化的な中身が不足し、魅力に欠けている。
しかし、収益率の低さは投資家に重視されていないようだ。ユニバーサルスタジオ、万達、長隆など国内外の大手グループは中国各地で立地選定を行っており、将来テーマパークの競争がより激しくなると見られている。利益が投資の所期目標を達成できない場合、テーマパークが次なる「ゴーストタウン」になることはないのだろうか?それを憂慮せずにはいられない。
「北京週報日本語版」2016年6月16日
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