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日本の「懲罰的なしつけ」文化、もはや時代遅れか
  ·   2016-06-08  ·  ソース:
タグ: 学校;家庭;社会
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言う事を聞かないからと、両親に森の中に置き去りにされた北海道の田野岡大和君(7歳)は、行方がわからなくなって7日目の3日午前、北海道鹿部町の自衛隊演習場で無事発見され、日本中がほっと胸をなでおろした。文匯報が伝えた。

大和君の両親がしつけのためにとった行動と失踪事件に、日本全国から驚きの声が上がった。事件発生後、大和君の父親はメディアの取材に対し、「威厳を示さねばと思い、しつけのために怖い思いをさせようと、大和を車から降ろした。今は大和の無事だけを祈っている」と語った。これについて日本のノンフィクション作家で多摩大学非常勤講師の安田峰俊氏は、「かつて、日本の親は子供を厳しくしつけていた。私の友人にも、子供の頃に似たような仕打ちや体罰を受けた人がいる。でも今は21世紀だ。日本で今もこのようなしつけが残っていることに驚きを感じる。今でも多くの日本の親が旧式の考え方で子供を罰していることがうかがえる」と述べた。

一方、山中で1週間生き延びた大和君に対しては、その強い意志とたくましい体に敬意を表さざるを得ない。同時に、日本が学校教育、家庭教育において子供の体づくり、忍耐力、環境への適応力を高める教育を重点的に行っていることも称賛すべきだろう。

▽日本の親は道徳教育を重視

第二次大戦後、日本は戦後の廃墟から急速に立ち上がり、経済強国となった。この過程で、教育は欠かせない役割を果たした。中でも伝統文化に基づく日本の家庭教育は、日本の全教育体系の基盤と言える。日本の家庭における子供の教育は、各国からも参考にされてきた。しかし今回の事件により、日本式の家庭教育について反省を促す声も出ている。

日本人は家庭教育を高く重視し、しつけや情操教育など様々なやり方で身をもって子供に教えている。日本人は集団意識や秩序を重んじる気持ちが強いため、子供の道徳教育や心の教育を重視し、社会に溶け込める力の育成に重点を置く。彼らは子供が将来、素直で感情が豊かで、個性的で、忍耐力と自制力があり、周囲の環境にうまく適応できる人になることを望む。勉強は主に学校任せで、両親は監督をしていればよい。

▽「父親不在」の日本の教育

日本の子供は小さい頃から「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられて育つ。日本の親は日常生活で絶えずこの言葉を口にする。

このような教育の結果、日本社会では道徳に対する要求が高まり、道徳を守れない人、周りに迷惑をかける人は最も嫌われ、信頼されず、社会全体から排斥されることもある。日本の親は、子供が公共の場で間違った行為をすると非常に恥ずかしく重い、厳しくしかり、しつける。これこそが、日本の家庭で長期的に存在してきた懲罰の文化だ。

日本の教育専門家は、今回の北海道の男児失踪事件によって、日本の家庭教育における「父親不在」の問題が再び浮き彫りになったと指摘する。現代の日本家庭は「父親不在」の時代と言われる。父親は毎日仕事で忙しく、家にいる時間が少ない。子供の教育にとって父親は欠かせない存在であり、子供は世界観、社会観などを主に父親から学ぶ。ゆえに、家にいる時間が短く、子供や家族との接触が減ることは、子供の成長にとって不利だ。特に子供の接触が少ない父親は、子供の成長過程をよく知ることができない。ゆえに、子供が間違いを犯した場合に単純で乱暴な罰を与えてしまいがちになるという。(編集SN)

「人民網日本語版」2016年6月7日

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