規定では、グリーンカードの申請には、中国人と結婚、中国の永住権所持者の子供、中国に直系の親族がいる、中国に特殊な貢献をしている、教授や研究員として働いている、中国に直接投資しているなどの条件を満たしていなければならない。マーブリー選手は中国でもスター選手で、「中国に重大で突出した貢献をしている。国家が特に必要としている」という条件を満たしている。マーブリー選手の活躍は、北京ダックスに勝利をもたらすだけでなく、価値あるグリーンカードの取得にもつながった。
しかし、海外では、「中国版グリーンカードは世界で最も取得が困難」と、ハードルの高さに不満を示す声も上がっており、その制度には改善が必要であることを示している。以下のデータもそれを実証している。中国に滞在している外国人84万8500人のうち、2013年の時点でグリーンカードを取得したのはわずか7356人。そしてここ数年、グリーンカードを取得した外国人の数は毎年500人程度にとどまっている。
中国版グリーンカードのハードルの高さについて、長期にわたり移民の法律・政策の研究に力を注いでいる北京理工大学の劉国福・教授は、「グリーンカードの発給は、もちろん厳格で慎重にしなければならない。しかし、その制度を設けた理由も忘れてはならない。ハードルが高すぎ、『見込みがない』としり込みさせているなら、調整・改革が必要」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月16日