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李怒雲氏
「森林蓄積、管理、二酸化炭素吸収源を強化する」 |
鄧亜卿 · 2015-12-10 · 北京週報 |
タグ: 二酸化炭素吸収源;気候変動;社会 | 印刷 |
パリ会議の開催に当たり、本誌記者は中国緑色炭匯(二酸化炭素吸収源)基金会秘書長の李怒雲氏に、森林二酸化炭素吸収源の増加、排出量取引の促進などについてインタビューした。
――現在、中国の1人当たり森林面積と森林蓄積量は世界の先進的水準よりはるかに少ない。その原因は何だと考えているか?
中国の第8回森林資源調査データによると、全国の森林総面積は2億800万ヘクタール、森林総蓄積量は151億3700万立方メートルで、それぞれ世界第5位、第6位にある。しかし、中国の1人当たり森林面積は世界の1人当たり面積平均のわずか4分の1、1人当たり森林蓄積は世界の1人当たり蓄積量平均のわずか7分の1で、世界の先進国の水準よりはるかに少ない。その主な原因は、一つには中国の森林管理経営レベルが相対的に低く、森林資源の質が全体的に低く、森林資源の面積と蓄積総量が相対的に不足し、分布が不均衡であるという状況が依然として根本的に変わっていないからだ。二つ目としては、中国の人口の基数が非常に大きいからである。そのため、中国は早急に造林緑化と森林管理経営力をさらに強め、中国の森林資源の数、質、効果利益を向上させなければならない。
――先ごろ発表された「中国の気候変動対応に関する政策と行動」2015年度報告書は、森林の管理経営を強化すべきだと指摘している。それについてどう思うか?
森林管理経営の強化は非常に必要なことだと考える。現在、中国の壮幼齢林の割合は中国の森林総面積の60%以上を占めており、しかも林分構造が悪く、質が低く、機能が弱い。森林管理経営を強化し、有効な措置を講じ、林木生長環境をよくすることで、林分構造を改善し、林木生長を促進し、林分の質と単位面積蓄積量を向上させることができる。同時に、林下植生の健全な生長を促進し、高木・低木・草本など多層構造を持つ森林群落の形成を促進することもでき、それによって生物多様性保護、水土保持、防風防砂、森林療法、森林レクリエーション、森林二酸化炭素吸収源の増加など多くの効果利益を十分に発揮できる。森林管理経営を強化し、森林の質と効果利益を向上させることは、国の自然環境と木材の安全保障、エコ文明と素晴らしい中国の構築、気候変動対応などの面で、重要な意義がある。
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