中国は気候変動対策を持続可能な発展を推進するチャンスと見て、気候変動対策を発展戦略に融合させ、国情に合った低炭素発展路線を積極的に探っている。2014年の中国の単位GDPあたりエネルギー消費量、二酸化炭素排出量は2005年比でそれぞれ29.9%、33.8%減少した。今年6月に中国は国連気候変動枠組条約事務局に「気候変動対策行動の強化――中国の自主的貢献」を提出し、2030年までに単位GDPあたり二酸化炭素排出量を2005年比で60~65%削減し、非化石エネルギーが一次エネルギーに占める割合を20%前後に高め、森林蓄積量を2005年比で45億立方メートル前後是増加し、二酸化炭素排出量のピークを2030年前後にし、かつその早期実現を目指すとの壮大な目標を確立した。同文書は中国の気候変動対策強化の目標と政策措置を世界に示し、COP21に建設的パワーを注入した。中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議が打ち出した緑色発展の理念は、エコ、低炭素、気候適応型経済へのモデル転換という決意を存分に示した。中国の決意と行動を国際社会は一致して称賛している。ドイツのメルケル首相は、中国は気候変動問題で「勇敢な一歩を踏み出した」と指摘。中国が責任あるエコノミーであり、初めてこうした約束をした新興国であることを強調した。
中国は一貫して条約の枠組での交渉に積極的に参加し、公平で合理的な、協力・ウィンウィンの世界気候ガバナンス体制の構築推進に尽力している。中国は気候外交を積極的に展開し、気候変動対策の国際協力をリードしている。「中米気候変動共同声明」「中欧気候変動共同声明」「中仏首脳気候変動共同声明」といった一連の成果文書は気候変動対策分野の世界協力に積極的な要素を注ぎ込んだ。今年10月、中国は他の途上国を支持するために200億元規模の気候変動南南協力基金の設立を宣言した。中国は世界の気候変動対策に再び確かな努力を払った。
国際気候交渉は困難続きだった。だが困難であるほど、各国が最大限の責任ある勇気と誠意を示し、同じ方向に向かう必要がある。中国は引き続き各国と共にCOP21で世界の気候変動対策の最大公約数を探り、人類の持続可能な発展の素晴らしい明日を共に模索することを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月26日