6、新たなハイレベルの対外開放
中国が打ち出した「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)協力の提案は世界のチャンスを中国のチャンスに変え、中国のチャンスを世界のチャンスに変え、「一帯一路」沿いの各国ないし世界各国の共同発展実現を推進しようとしている。
7、青い空、豊かな緑、きれいな水に恵まれた「美しい中国」
スモッグ対策と水質汚濁対策は各地方政府活動の重点となっており、多くの国家指導者は河北省など重工業を主要産業とし汚染が深刻な省・地域を何度も視察し、政府活動報告でも「青い空、豊かな緑、きれいな水に恵まれた『美しい中国』づくり」が明確に打ち出された。これらは中国政府が経済発展と環境改善の両立に取り組む決意を固めたことを物語っている。
8、法治政府・革新型政府・廉潔政府・サービス型政府
2015年末、党中央、国務院は今後5年間の法治政府づくりの全体計画である「法治政府建設実施要綱(2015~2020年)」を公布した。今回の政府活動報告は、法治政府・革新型政府・廉潔政府・サービス型政府をつくることは政府自身にとってだけでなく国民にとっても必要であり、時代もそれを必要としていることを再び強調し、説明した。
9、国民の利益を大いにはかり、国民の不安を大いに解消する
より積極的な雇用政策を実施し、起業による雇用の創出を奨励する。重大疾患保険の対象枠を全国民に広げ、より多くの重大疾患患者の負担を軽減する。定年退職者基本養老金の給付基準を引き続き引き上げる……報告は全体にわたって国民生活に対する関心を示し、また確実な措置を講じて諸指標の達成を保障している。
10、中国の特色ある大国外交の理念を実践する
2016年初め、習近平国家主席は中東を初めて訪問し、9月にはG20サミットが杭州市で行われる。中国外交はいっそう力を発揮できると同時に、試練にも直面している。中国は中日関係、南中国海問題、朝鮮半島核問題をめぐってこれまで通り中国の外交理念を実践していく。
「北京週報日本語版」2016年4月21日