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「一帯一路」で世界と繋がる大連 質の高い発展でさらなる飛躍へ
本誌記者・植野友和  ·   2019-09-30  ·  ソース:北京週報
タグ: 大連;質の高い発展;経済
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大連進出以来、約30年の長きに渡って地域に根ざした事業を行ってきたオムロン。政府や地元企業と協力しながら「地消地産」をモットーとし、地域とのウィンウィンの関係を大切にする中でつちかってきた大連との絆が同社の強みとなっている。 

大連と日系企業の間でしっかりと機能している、ウィンウィンの関係によって生まれる発展サイクル。大連は中国資本か外資であるかにかかわらず、この地で事業を行うすべての企業に、等しく発展のチャンスをもたらしているのだ。 

大連の発展を支える先進的な物流インフラ 

企業がどれほど良い製品を生産したとしても、それを市場へと届けるためにはしっかりとした物流インフラが必要だ。遼寧省における対外開放の窓口であり、「一帯一路」構想の玄関口でもある大連は、この点において高い優位性を持っている。北東アジア地域でも屈指の規模を誇る港湾施設である。 

大連自動車埠頭(撮影・本誌張巍記者)

その代表と言えるのが大連自動車埠頭だ。中国国内で唯一鉄道と直接連結されており、クレーン積み込みを必要としないロールオンロールオフ船に対応した港として、東北三省の自動車産業にとって欠かせないインフラとなっている。この地から中国国内外へ運ばれてゆく自動車は2006年の開港以来、累計で440万台に上り、将来的には年間180万台まで取扱能力の拡大が見込まれている。 

このような先進的な港が大連の発展に大きく寄与していることは間違いないが、大連が持つ強固なインフラはこの大連自動車埠頭だけに限らない。さらに言えば、大連が持つ強みとは、当然のことながらインフラ面にとどまらない。外資の誘致から国有企業のアップグレード、イノベーション奨励に至るまで、中国が強力に推し進める東北振興政策によって、新時代の大連は発展のチャンスに満ち溢れる都市へと生まれ変わった。 

大連とは広大な中国の国土におけるひとつの「点」である。われわれはこの「点」を通して、中国が国を挙げて推し進める質の高い発展の成果を、ありありと見て取れる。 

改革開放後、中国は世界史上例をみない発展を遂げ、世界の経済成長に貢献し、また発展を願う多くの国に希望をもたらした。大連と世界は、「一帯一路」で繋がっている。今日における大連の繁栄の姿はきっと、中国に共鳴する各国各都市の将来の姿となることだろう。 

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