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ウィンウィンの関係こそが成長の要 オムロン大連・森田将崇さん
本誌記者 植野友和  ·   2019-09-23  ·  ソース:北京週報
タグ: 大連;日系企業;経済
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ネブライザーの製造現場(写真=オムロン提供)

日本人も中国人も関係なく一丸となって仕事で汗を流し、お互いにいい影響を与え合う。1988に大連へ進出して以来、オムロンが中国で成長を続けてきた理由はそこにある。  

「私どもは決して日本から指導をしに来ているという上から目線の考えを持っていません。中国や日本という国籍に関係なく、同じ工場で働く仲間なんです。そもそも私には上司にあたる中国人のトップがいます。一緒に事業を支えていく同世代の同僚には、日本人だから特別扱いをする必要なんてない、仲間だよということを伝えて、そのような対等の関係性を作るのが私のやるべきことであり、役割のひとつだと考えています」  

ウィンウィンの精神で多様性を認め合う 

共に考え、共に汗を流し、共に成功を分かち合う。つまりウィンウィンによって、オムロン大連では中日の壁を越えた連結が生まれ、それが活力に繋がっているのだ。 

「弊社の統括部門が常に意識していることとして、やはり地元大連のみなさんとウィンウィンの関係を築きたいという願いがあります。ウィンウィンだからこそ、お互いにしっかりと仕事ができるのです。例えば地元の仕入先企業との関係でも、部品ひとつ、運送ルートひとつとっても、一緒に協力することで効率化が図れたり、経費の節約が実現できたりします。ウィンウィンの関係なくしてはそのような協力ができず、お互いの利益になりません。これは非常にもったいないことです。またオムロングループの中でも、大連のスタッフが日本へ指導に行ったことは日本の工場にとって大きな刺激になりましたし、中国人スタッフもただならない高揚感を持って帰ってきました。これこそ日中のウィンウィンですよね。それを見ているだけで、自分としてはとても嬉しくなりました」  

もちろんウィンウィンの関係を作り上げる過程で、時に困難に直面することもある。しかし、森田さんは楽観的だ。 

「考え方や価値観のギャップは知っておかなければいけないと思います。例えば物事を考える優先順位であれば、こちらが一番大事だと思っていることが相手にとっては三番目だった、といったことはあります。考えを押し付けると摩擦になってしまうので、お互いの違いをふまえた上で、それをどうやって埋めるかを大事に考えたいというのが私の想いです。これは他の仕事や、または人間関係でも同じことだと思います。ただ、大連のメンバーは日本人だけでなくさまざまな国の人や異業種の方とも触れ合う機会が多く、多様性を受け入れる面で強みがあるので、私はそこに大きなハードルを感じていません。私自身、最初に驚いたのは中国の方は感情表現がストレートな人ばかりなのかなと思っていたら、かなり気配りや配慮をしてくれる方が多いことでした。赴任する前に会社の上司から『大連工場には君よりも日本人っぽい気配りができる人や、日本人らしい感覚を持っている人が多いよ』と聞かされていましたが、その通りかもしれません(笑)」

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