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酉について
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· 2017-01-25 · ソース: |
タグ: 動物;十二支;文化 | 印刷 |
酉(とり)は十二支の10番目に数えられる。中国語でもニワトリを意味する「鶏」の発音が「吉」と同じであることや、その鳴き声が夜明けを知らせるため、ニワトリは吉祥を呼ぶ縁起の良い動物として古くから人々に親しまれてきた。
また酉の刻(17時から19時)は腎臓が一番活発になる時間であり、養生するために適した時間だと言われている。
伝説上の鶏―天鶏
中国の古代神話に、天鶏と呼ばれる伝説上の存在がいる。天鶏は黄金の羽毛を持ち、日に照らされると鳴くという。
この天鶏は古来より数々の文書に登場し、日本でもお馴染みの唐代詩人・李白が詠った詩にも、幻想的な夢の世界の一部として描かれている。
脚著謝公屐 脚に著く 謝公の屐
身登青雲梯 身を登る 青雲の梯
半壁見海日 半壁 海日を見
空中聞天鶏 空中 天鶏を聞く
(「夢に天姥に遊び吟じて留別す」)
李白は夢の中で、敬愛する山水詩人・謝霊運の下駄を履き青雲の中梯子のように急な山道を行く。そして中腹に差し掛かったところで海から昇る太陽を見て上空からは天鶏の声が聞こえてくるのだ。この夜明けを告げる天鶏の声は、今にも我々の耳にも届いてきそうだ。
おいしく食べて吉を呼ぶ!鶏肉料理
新年に食べる鶏肉料理には、「吉(=鶏)祥如意」(めでたいことが思いのままになる)の願いが込められている。以下は鶏肉を使った中国で代表的な料理だ。
・口水鶏:茹でた鶏肉に特製のラー油をかけたもので、前菜として食べられる。口水はよだれの意味で、一説には食べると花山椒が効いてよだれが出ることから、この名がついたと言われている。
・宮保鶏丁:中国で最も有名な四川料理。鶏肉、ピーナッツ、ネギをたっぷりの唐辛子で炒めたもの。
(文・成瀬明絵)
「北京週報日本語版」2017年1月26日
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