ホーム >> 外交部記者会見 >> 本文 |
外交部、米駆逐艦の南沙諸島近海不法進入に断固反対
|
· 2016-05-24 |
タグ: 南中国海;海洋法;政治 | 印刷 |
外交部(外務省)の陸慷報道官は10日の定例記者会見で「米イージス駆逐艦『ローレンス』が中国の南沙(英語名スプラトリー)諸島の島・礁近海に不法進入したことに中国側は断固として反対する。米側が『航行と上空飛行の自由』を旗印に南中国海で武力を誇示していることこそが、南中国海の平和と安定、航行と上空飛行の自由にとって最大の脅威だ」と述べた。
――米国は本日海軍の軍艦を派遣して中国の永暑(英語名ファイアリー・クロス)礁近くで「航行の自由」作戦を実施した。これについてコメントは。
米駆逐艦「ローレンス」は10日、中国政府の許可を得ずに、中国の南沙諸島の島・礁近海に不法進入した。中国の関係当局は法にのっとり米側艦艇に対して監視、追跡、警告措置を講じた。米軍艦の行為は中国の主権と安全保障上の利益を脅かし、島・礁の人員および施設の安全を脅かし、地域の平和と安定を損なった。中国側は米側のこの行為に断固として反対する。われわれは引き続き必要な措置を講じて中国の主権と安全を守る。
南沙諸島及びその周辺海域に対して中国は争う余地のない主権を有する。長年にわたり、中国と南中国海の沿岸国は協力を通じて共に努力し、地域の航行と上空飛行の自由を維持してきた。実際、各国による航行と上空飛行の自由の行使、各国船舶の南中国海地域での航行に障害や問題が生じたことはない。
米側は1979年の国連海洋法条約締結前にいわゆる「航行の自由」計画を急いで打ち出した。これは軍事力によって新たな海洋秩序に挑戦し、これを挑発するものであり、当初から世界の多くの国々が断固として反対してきた。米側がいまだに国連海洋法条約に加盟していないことも、事実上自国の利益を国際法の上に置くものだ。
米側が「航行と上空飛行の自由」を旗印に南中国海で武力を誇示し、軍用機・艦艇を派遣して中国の南沙諸島の島・礁近くの海空域に接近さらには進入させていることこそが、南中国海の平和と安定、航行と上空飛行の自由にとって最大の脅威だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年5月11日
|