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米日は自分だけの利益のための南中国海介入をやめよ
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· 2016-05-31 |
タグ: 南中国海;ASEAN;政治 | 印刷 |
道義的に見ると、ダブルスタンダードである。米日政府と世論は自分では道徳的に高い見地に立っていると考えて、中国を「被告席」に追いやり、南中国海情勢緊迫化の罪を中国になすりつけている。米国は南中国海問題において、公正で、法律を知り守っているように見えるが、その実、嘘偽りでダブルスタンダードの言論をしばしば発表している。南中国海の島・岩礁建設についても、中国が南中国海の島・岩礁建設を行ったのは領土主権を主張する国の中で最後であり、しかも地域情勢の変化によってそうせざるを得なかったのであって、中国よりも早くからフィリピンなどほかの当事国は不法占領した中国の島・岩礁で建設活動を行っていた。南中国海「軍事化」に関しては、米国はこの地域で軍事演習を行い、南中国海に大量の先進兵器装備を送り込む一方で、中国が南中国海の「軍事化」を進めていると非難している。これがダブルスタンダードで、盗人が他人を盗人呼ばわりする行為でなければ、何だというのか?「航行の自由」についても、米国側は故意に商業船の航行の自由と軍事的な航行の自由の概念を一緒くたにしている。毎年数万隻の商業船が南中国海を航行しているから航行の自由は極めて重要だ、などと見識のあるようなことを言いながら、実際には米国軍艦の「“横行”の自由」の権利を確保することを考えているのだ。
以上から分かる通り、米日は自分だけの利益のために南中国海に介入している。米日の介入により南中国海情勢の発展に複雑な要素が加わり、地域の平和と安定が損なわれている。フィリピンなど一部の当事国はこれ幸いと絶えず中国を挑発し、地域の多国間協力のムードがある程度影響を受けた。
域外の大国は、様々な口実を設けて中国の主権・安全・海洋権益を損なおうとする企みが目的を達することは不可能であり、この地域の大多数の国々が共に平和・安定・繁栄を追求する動きを阻むこともできないと認識するべきだ。中国はあくまでも南中国海における主権と関連権益を守り、南中国海の平和と安定を守るべく努力し、断固として関連当事国との直接協議を通じて平和的に紛争を解決する。そのために、中国は南中国海問題処理についての「双軌思路(二重軌道構想)」を打ち出した。中国のこのような立場と構想は大多数の南中国海当事国の賛同を得ており、またますます多くの域外国が理解と支持を示している。中国には、関係当事国との交渉と協議を通じて南中国海問題の解決を図り、ASEAN諸国と共に南中国海地域の平和と安定を守っていく自信と根気強さがある。
米国を含む域外国は、南中国海問題で建設的な役割を果たし、中国とASEANが南中国海問題解決のために果たした努力を尊重し、南中国海の平和と安定に資することをもっとやるべきであり、自分の利益だけのために、南中国海地域の平和と安定を顧みず対立をさらに助長するようなことをすべきではない。(ソース: 瞭望)
「北京週報日本語版」2016年5月31日
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