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南沙諸島「分割」策を弄するフィリピン
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· 2016-05-24 |
タグ: 南中国海;海洋法;政治 | 印刷 |
中国の南沙諸島を「分割」するフィリピンのやり口は、領土主権・海域境界画定紛争の実質を回避しようとするフィリピンの目論見も浮かび上がらせている。領土主権紛争は「条約」の調整範疇を超えている。海域境界画定紛争は中国が2006年に「条約」に基づいて行った排除性声明によって排除されているし、仲裁など紛争解決強制執行手続きは適用されない。仲裁裁判所はフィリピンの仲裁申し立てに対し明らかに管轄権を持たず、フィリピンが「分割」というやり口でその場をごまかそうとする試みは、「条約」の紛争解決強制執行手続きの濫用でもある。
仲裁裁判所が明らかに管轄権を持たない点はさて置き、仲裁裁判所がフィリピンの「分割」というやり口にお墨付きを与えたことは、第三者手続きにあるべき公正な立場と周到かつ慎重な品格から由々しく逸脱している。仲裁裁判所が厳格に事実を根拠にし、法をよりどころにするのであれば、中国の南沙諸島全体性という基本事実を十分に尊重し、フィリピンの南沙諸島「分割」という理不尽な要求を相手にしてはならない。しかし実際には、仲裁裁判所は南沙諸島の全体性という基本事実を顧みず、フィリピンの「分割」というやり口にお墨付きを与え、越権仲裁行為をすることに固執した。
南沙諸島「分割」というフィリピンのやり口と、仲裁裁判所がこれにお墨付きを与えたことは、「南中国海仲裁手続き」が本来の意味合いから逸脱していることを十分に示している。この違法で無効な仲裁が、中国南沙諸島の全体性という既定事実と中国の合法的権益に影響するようなことはない。(ソース:環球網)
「北京週報日本語版」2016年5月24日
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