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駐米中国大使「米側の行為は南中国海の『軍事化』を招く恐れ」
  ·   2016-05-23
タグ: 南中国海;海洋法;政治
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中国の崔天凱駐米大使はこのほどカリフォルニア州で、米ブルッキングス研究所ジョン・L・ソーントン中国センターの主催で行なわれた「米中リーダーフォーラム」で講演を行なった。中国新聞社が伝えた。

崔大使は南中国海問題について「米国は南中国海の『軍事化』に反対するとしているが、実際には南中国海に軍艦や軍用機を派遣し続けている。こうした行為を制限しなければ、南中国海の『軍事化』を真に招く」と述べた。

崔大使は「南中国海問題は本質的に領土と海洋管轄権の争いだ。中国が行なっているのは、長期的に堅持している合法的権益を揺るぎないものにし、守ることに他ならない。だが中国の行動は著しく誤解され、アジア太平洋と世界における米国の覇権に挑戦する戦略的措置とも見られている。現在南中国海問題は懸念され、米側の一部高官の発言と米軍の行動は南中国海情勢の緊張を激化する恐れがある」と表明。

「国際規則、特に国連海洋法条約の遵守を中国に求め続ける者がいる。だが彼らは国連海洋法条約に基づき中国が享受する合法的権利を否定し続けている。彼らは国連海洋法条約が主権と領土をめぐる争いには適用されず、この点が明記されていることを忘れている」と述べた。

崔大使はさらに「航行の自由という概念は常に米軍側によって、南中国海で行動を起こす理由とされている。実際には、米国が『航行の自由作戦』を行なう初志は国連海洋法条約の航行の自由についての境界線に対抗するためだ。米国は国連海洋法条約が世界における米海軍の行動の自由を制限していると考えているからだ。さらに不安を抱かされるのは、こうした発言や行動が後ろ盾があるので怖いものがないとばかりに、一部の者に居丈高な挑発的行動を取らせることだ」と述べた。

また「もしこうした挑発に対して中国が措置を講じれば、米国は同盟国としての義務を履行するとの指摘がある。こうした発言は中国を脅すものであり、真に衝突を引き起こすものではないかもしれない。だがもし中国側がこうした発言に恐れをなさなければ、米側はどう行動するだろうか?米側のこうしたやり方は明らかに衝突へ向かう道であり、危険であり無責任だ」と述べた。

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