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南中国海問題、日本が米国を後ろ盾に介入
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· 2016-04-05 |
タグ: 南中国海;海洋権益;政治 | 印刷 |
毎年恒例の米国とフィリピンの合同軍事演習「バリカタン」が、4日始まった。日本は初めてオブザーバーとして招待された。米国の当局者によると、日本は「参与拡大に非常に意欲的」だという。また、日本の護衛艦2隻と潜水艦1隻が3日、フィリピンのスービック湾に寄港した。前者はベトナムのカムラン湾への寄港も予定している。日本メディアは、日本は中国に圧力をかけ、けん制しようとしていると分析した。
外部の勢力が公然と南中国海に介入し、「同盟化」の勢いを示している。これらは象徴的な意義を重視した動きだが、南中国海の未来の情勢に対して戦略的な観測を示している。
南中国海はかつて、領土係争および海洋権益の摩擦が生じる、地域内の諸国間の問題だった。中国が強い自制を維持してきたため、南中国海の摩擦はそれほど深刻にならなかった。米国は無理やり介入し、日豪を抱き込むことで、南中国海問題の性質を変えようとしている。南中国海は大国が最も激しく駆け引きを展開する海域になったかのようで、アジア太平洋全体の軍事リスクが徐々にこの海域に蓄積されている。
米国には南中国海を、中国けん制の重要なエリアにしようとしている。米国は自国の軍事力の中国に対する抑止力を調べるほか、中国を敵に回すアジア太平洋同盟もしくは準同盟の構築を試みている。南中国海は米国がこの目標を実現するための、最も多くの条件を備えている。
オーストラリアと比べると、日本は南中国海問題に対して意欲的だ。日本は表面的には自制しているが、野心を燃やす積極的な一員になっている。日本政府は中国と対立すると同時に、他国に対して中国と対立するよう働きかけている。南中国海は、日本の多くの願いを叶えた。特に安保法が施行されると、日本は海外軍事活動の自由度が高まった。南中国海はこの自由度を「実行に移す」ための、最良の突破口だ。日本は今後、南中国海に対して、公然たる干渉を増やしていくだろう。
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