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【40代から始める日本人の中国生活の記録】中国語で学ぶ楽しさを知る
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本誌記者・植野友和 · 2022-10-08 · ソース:北京週報 |
タグ: 中国語;留学;中日交流 | 印刷 |
少し前になるがタレントの小島瑠璃子、通称こじるりが来年から中国に留学することを発表し、話題を呼んだ。第一報を聞いて自分が感じたのは、所属事務所がよくOKしたなということ、もう一つは「きっと彼女は中国語学習の楽しさに目覚めたのだろう」ということだ。
こじるりはあるインタビューで日本を出ないとダメだと思った、仕事的に尻すぼみになるかもしれないと語っていたが、そうは言っても芸能人としての知名度・実績は抜群であり、単にビジュアルだけがウリの女性タレントとは全く異なる。事務所としてはまだまだ日本で活躍してほしいという思いがあっただろうけども、話し合いの末に本人の決意を尊重したのだろう。自社所属タレントの希望をかなえようとする事務所の姿勢は立派であると思うし、同時に彼女が中国に抱く関心がいかに強いものであるか、うかがい知ることもできる。
筆者自身、大人になってから中国語を学び始めた者なので、彼女の思いには共感を覚える部分がある。日本人にとって中国語は学びやすく、学習を重ねるほどに身につく言語。何事においても言えることだが、今までできなかったことを習得できるのは実に嬉しい経験である。それはあたかも子どもの頃、初めて自転車に乗れるようになった、はたまた泳げるようになった喜びに似ていて、非常に大きな獲得感がある。もちろん英語など他の言語でもその喜びを得ることは可能だろうが、日本人は中国語学習において圧倒的なアドバンテージを持っている。早い人なら学び始めて半年、1年で上達が実感できるのである。
その理由としてまず挙げられるのは漢字の存在だ。中国に留学し、さまざまな国の学生と一緒に学んでみれば分かるが、欧米やアフリカ出身の学生が漢字で苦労している間に、日本人はスタートダッシュをかけることができる。また、日本と中国の間には長い文化交流の歴史があり、双方の言語には共通語彙も非常に多い。他にも学びやすい理由はさまざまあるが、とにかくひとたび学習を始めればどんどん身につくので、それがモチベーションにつながりやすい。最初は趣味だったけれど、いつしか留学して本格的に勉強したい、そしてできれば仕事で生かしたいーー自分はまさにこのような経緯をたどり、現在中国で暮らしている。
筆者は中国語教育の専門家ではないので、どのような学習法がベストであるか言える立場にない。そのことを踏まえた上で、あくまで自分自身の経験を語ると、きっかけは前職時代、華僑の人と仕事をしていたことだった。その方とは日本語でも一応コミュニケーションは取れるけれど、たびたび行き違いがあったので、ある程度こちらも中国語を勉強した方がいいだろうと思い、中国語入門の本とパソコン用の学習ソフトを購入した。そうして全く独学で勉強すること数年でHSK5級に合格し、中国出張時にも辛うじて現地の人と意思疎通が取れるようになった。
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