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新型コロナとの闘い 上海で活躍する日本人の物語
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李一凡=文 · 2022-06-01 · ソース:人民中国 |
タグ: 上海;日本人;中日交流 | 印刷 |
言葉が通じない場合、中国語と日本語が堪能な通訳を行うボランティアがおり、不動産管理会社と調整する時には、手伝ってくれる中国人の隣人もいる。「みんなの協力がなければ、このチームは成り立たないです。日本人でも中国人でも、みんなが協力し合って頑張っています」と話す渡辺さん。人見知りでシャイだった彼女は、この「仕事」を通じて隣人と親しい関係を持つようになった。
住民の日常生活を守るためコミュニティーに常駐している警備員と清掃員、PCR検査の実施に協力し、外国籍の住民の情報入力を手伝うボランティアなど、コロナ下で周りの人々に助けてもらったおかげで、最初は不安を感じていた渡辺さんも、今は感謝の気持ちでいっぱいだという。「自分の力で、少しでもお返ししたいと思います」
ボランティア活動に励む日本人
佐藤敦さんは1年前に上海市にやって来て、浦東新区で暮らしている。封鎖管理が始まった当初、佐藤さんは困惑し、不安もあったが、コミュニティーの日本語が堪能なボランティアが家まで訪ねて状況を丁寧に説明し、食料を届けてくれたため、最初の困難な時期を乗り越えることができたという。そうしたことから佐藤さんにもボランティアチームに加わろうという気持ちが芽生え、「ボランティアの方々にいつも助けていただいたので、少しでも恩返しができればと思ってボランティアチームに参加しました」と佐藤さんは述べた。
佐藤さんが住んでいるエリアには外国籍の住民が多く、世界50カ国・地域の1万人近くの外国人が住んでいる。中国語が堪能で、英語も少し話せるため、佐藤さんはボランティアの仕事で大きな役割を果たしており、宅急便と食料の配布のほか、防疫に関する政策の広報活動やPCR検査の際の行列整理、個人データの読み込みといった仕事を受け持っている。
防護服姿の佐藤さん
仕事の種類が多く、防護服やマスク、防護シールドを装着して「完全武装」する必要もあるため、佐藤さんは「体力的には疲れています」と率直に述べたが、「みなさんから『ありがとう』の言葉をもらうことで、精神的には疲れません」とのことだった。
ボランティアの仕事で、一緒に汗を流す多く人と友達となったなど、佐藤さんには思いがけない収穫があった。「みなさんは大変な仕事をしているのですが、そういう中でも明るくいつも笑顔なのがとても素晴らしく、私も励まされました」と佐藤さんは語った。
(ソース:光明日報、中国新聞網、ICS『中日新視界』)
人民中国インターネット版 2022年5月31日
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